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ワインとかITとかとか。

仏伊旅行13日目、あこがれのモンサンミッシェル礼拝

リビア空港から飛行機で1.5時間、パリ・Orly空港に到着。

HSBCの蛙に出迎えられる。
HSBCの広告はシンプルで覚えやすい。蛙にデリシャスはフランスらしいw





空港からバスでPARIS MONTPARNASSE駅に移動。ここからTGVでRENNES駅に移動。RENNES到着が21時頃。
ここからあらかじめ手配しておいたタクシーでモンサンミッシェルに移動。
スケジュール上タクシーを使うのがやむを得なかったのです・・・




モンサンミッシェルへの観光方法について>
さて、ここでモンサンミッシェルに行く方法についてちょっと解説。
モンサンミッシェルに行く方法はおおまかに3つある。
1:日帰りのバスツアー
2:TGV・バスで自分でスケジュールアレンジ(自分で手配)
3:レンタカー(自分で手配)
これ意外にも、近隣のホテルからシャトルバスとかあるかも?


一般的なのは(1)のバスツアー。価格は130EUR〜。
難点は、合計14時間程度のスケジュールの内、片道5時間程度ずっとバスに乗りっぱなしになることと、現地の観光時間が3時間(場合によってはランチ含む)しかないこと。
しかし手軽なので、一番お勧めできる方法だと思う。正直なところ、モンサンミッシェル内は3時間で十分だと思うし。
(2)は自分でTGV(パリ〜レンヌ)、バス(レンヌ〜モンサンミッシェル)を手配する方法。価格は135EUR程度(TGV2等往復115+バス往復20)。
現地の観光時間は自分の好きなようにできる。片道の移動時間はTGV2.5時間+バス1.5時間。
難点が、TGVは1時間3本とか走っているが(急行は1時間1本)、バスは1日4本しかないと言うこと。

参考に、7・8月のモンサンミッシェル発・レンヌ着のバス時刻表。
レンヌまで行くバスのモンサンミッシェル出発は09:30, 11:10, 14:30, 17:15の4本のみ。とても大量の客が来る観光地とは思えない本数です。
スケジュールの組み立てをきちんとして、バスの時間を守らないとえらいことになります・・・。
(3)はスケジュールは一番好きにできる。モンサンミッシェルには広い駐車場もある。
費用は1日60EUR程度らしい。
難点は国際免許、できればMT車の運転ができること、交通ルールの理解、カーナビをどうするか。
カーナビはiPhoneの海外パケ定でGoogleMapというのが、多分一番安上がり。


私の場合は、モンサンミッシェルに宿泊したかったこと、飛行機のスケジュール上レンヌからのバスがなかったので、タクシーを使いました。
レンヌ-モンサンミッシェルのタクシーは日中ならだいたい100EURかかりますが、まあ飛行機が安かったのでいいやということで。










で、旅の話に戻り。
タクシーの運ちゃんにレンヌの市街、風景を適時解説してもらいながらモンサンミッシェルに近づく。

時刻は22時半頃、霧の向こう側に見えるモンサンミッシェル


で、到着してホテルにチェックイン。
宿泊したのは有名なメール プーラール ホテル (Mere Poulard Hotel)。
エレベーターがなくて荷物の持ち運びがえらい大変でした。

ホテルの鍵が可愛い。オムレツを焼いている姿。

このホテルは著名人のサイン入り写真が大量に飾られているので有名。

日本人で見かけたのは高松宮殿下。サッチャー首相の写真なんかも。
で、部屋に荷物を置いて、ぶらっと探索。


モンサンミッシェルのすごいところは、その独特の地形、お城のような教会、そしてなによりもライティングだと思う。
同じライトアップされた名古屋城とはえらい違いだと思う。
うん、結論:モンサンミッシェルはライティングの勝利!







翌朝、ハトが仲良く並ぶ朝。

モンサンミッシェルに至る道路が見える1F(2階)で朝食。
セルフサービスだったが、なんか寝ぼけてワイングラスでオレンジジュース飲んでました。。。


朝食を食べて、軽く身支度をしてモンサンミッシェル内部に。時刻は朝9時。



蛇口。青銅の色合いに趣があって良い。
先端にある帆立貝の形/彫刻は、元々聖者ヤコブのシンボルで、中世に巡礼者が腰にぶら下げていたので有名になったそうで。

モンサンミッシェル上部にある教会の入り口。だいたい頂上あたり。


教会内部・ステンドグラス

パイプオルガン。シンプルなデザインでかっこいい。アルミ切り出しのような。



頂上付近の中庭。


ダイニング&キッチン。中央に大きな砂時計=1日計。

ステンドグラスはそれぞれ違うデザインになっていて手が込んでいる。

頂上から少し行ったところにある立ち入り禁止の中庭的存在の井戸。古風でいいやね。


出口あたりに飾られていたミカエルの彫像。右手に剣を、左手に天秤を。
モンサンミッシェルの一番上にある像でもある。
モンサンミッシェルの意味はモン=山 サン=聖 ミッシェル=ミカエルということで、聖ミカエル山。
ミカエルのお告げを受けてこの教会の建立を始めたのがそもそもというそうで。



教会の聖なる感じを全てブチ壊ししてる感じの、ミカエルウイング背中はめ。
これは西洋人的に/キリスト教徒的にアリなのか・・・?
日本で言うと仏像顔はめだが・・・。

お土産のペーパーモンサンミッシェル
感心したけど、よく考えれば作った後にじゃまなのでお土産には適さない一品だと思うんだ。。。





頂上付近からの風景。
あの島にはなにがあるのか←ドラクエで船を手に入れると、なにもない島を探索する人。

陸地の方。遠浅の地形は美しい。
階段が多く、結構急なので、わりと疲れます。

ニヤニヤしている悪魔のミニ石像。
これ、いつか100体単位で誰かにプレゼントしたいなー(ニヤニヤ





昼前、11時過ぎで混雑する城下町。





美味しい焼き色のレモンタルト。

フランスでは定番のマカロン

常にカメラ目線のラ・メープルのオムレツ撹拌担当。
ケーキを作ったことがある人にはわかると思うけど、撹拌はめちゃくちゃ手が疲れる。
ずっと軽やかに回していたので、とても尊敬。






巡礼者宜しくラ・メープルでランチ。

前菜、地鶏のサラダ。なかなか美味しい。
あまりおなかはすいてなかったので、メインを飛ばして(笑)、デザートとしてオムレツのフランベを注文。

この状態に、発火中のカルヴァドスがふりかけられ、完成。

webではオムレツは評判がイマイチなことが多いけど、これは美味しかった。
カルヴァドスが超ふんわりオムレツに染み込み、良い香り、じんわりとした味。
付け合わせのピーナッツ&バニラ系クリームと、りんごのコンポートを適度につけ/のせながら、ゆっくり食べた。
あ、ただカルヴァドスの味/香りが結構強く出るので、カルヴァドスやブランデーをストレートで飲まない人はやめたほうが良いかも。
シングル程度の量のカルヴァドスかけてて、暖かいから酔いが回りやすく、良い気分でごちそうさま。



モンサンミッシェルすぐ前の道路。
広い駐車場に、自動車と大量のキャンピングカーが停車している。
なんでもキャンピングカーでヨーロッパ中巡って旅行する人が結構いるそうで。








バスとTGVでパリに移動。






今回の考察;
今回の旅行で多数の教会を見て思ったけど、キリスト教ってある種の装置産業なんじゃないかな。
巨大な物や、綺麗な物、高いところにある物は、それだけで感情を揺さぶる。
そうした原初的な感情に、キリスト教の教義/意味をのせることで布教をしていたんじゃないかな。
教会の権威と、教会の大きな建造物、卵と鶏の関係でぐるぐる回していたのかも。
全部推測だけど、個人的に人に会うときに、印象を強くするための場所や料理をよく利用しているので、そんなことを考えた。


教会の権威話で好きなのが、ウイーン市庁舎のラートハウスマン。あの悪ふざけは大好き。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%B8%82%E5%BA%81%E8%88%8E






今回のオチ;



今年の年賀状用に大量にモンサンミッシェル絵はがきを購入☆
ひつじがかわいぃよ〜