安くて美味しいワイン選びに失敗しない方法
http://www.wakatta-blog.com/post_567.html
ブコメでも書いたが、この記事に結構腹が立ったので自分で美味しいワインの見つけ方について記述してみる。
尚、腹が立ったのは「私はワインが大好きです。」とか言っておきながら、ワインのことをきちんと調べようとしない姿勢。
そこまで興味のない、チョットしたことならトリビアなりライフハックなりで知っておけばいいが、好きなことなのにトリビア1つで済ませるのはどうかと思う。
大好きなら、相手のことをもっと知りたくならないのだろうか？
超簡単なフレームワークを知る
と、いった話はここまでにして、早速本題に入る。前述のようなトリビア、店員のお薦めだけでは木を見て森を見ず状態でそのうち迷子になるので、簡単なフレームワークを覚えることで、自分の好みと美味しいワインを見つけられるようになる。
フレームワークは超単純化すると、この1つに纏められる。
「ブドウ × 生産地 ≒ 評価」
どのブドウが、どこで生産され、どんな評価を得ているか。
オススメされたワインが、このフレームワークの中でどこにあるかを把握することで味に対する理解が深まり、そのワインが美味しいか/自分の好みに合うかがだいたいわかるようになる。
なお、もっと詳しく知りたいのなら「ワインの基本ブック」の購入がおすすめ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4568503418
写真が多くて(ここ重要！)、楽しくパラパラ見ることができるワインの基本知識本。この文章もこの本を大いに参考してます。
ブドウ
ワインの味のだいたい5割を決めるのが葡萄。あとの5割は生産地と生産者で決まる。赤白それぞれ代表的な4種類の方向性を覚えて、他の葡萄は店員に教えてもらえば良い。
＜赤＞
ピノ・ノワール：超高級赤ワインでよく使われる。豊かな味でほどよい苦み。トリュフ・ラズベリー・イチゴ・シナモンのような香り。
カルベネ・ソーヴィニョン：飲みやすい赤ワインを作りやすい。ミント・ブラックベリー・プラム・カシスのような香り。
メルロ：口当たりがソフトで果実味が強い。トリュフ・干しあんず・プルーン・ドライフルーツ入りパウンドケーキのような香り。
シラー：スパイシーで力強く渋みがある。黒オリーブ・ベーコン・カシス・黒コショウのような香り。
＜白＞
シャルドネ：繊細でドライで生産者の好みを表現しやすい。青リンゴ・メロン・グレープフルーツ・カモミールのような香り。
ソーヴィニョン・ブラン：果実味がほどよくあり飲みやすいドライな白ワインを作りやすい。草原・キウイ・ライム・ライムのような香り。
リースリング：糖度が高く甘み、酸味が強い葡萄。でも辛口のものもある。梨・白桃・マンゴー・ココナッツ・油のような香り。
ゲヴェルツトラミネール：上品な甘みと香りを作りやすい葡萄。ちょいレア。ライチ・赤薔薇・ベルガモット・オレンジピールのような香り。
飲みやすさ、という意味では赤白ともソーヴィニョン系がおすすめ。酸味は弱く、ドライで果実味もそこそこあるワインが多いからだ。
甘さ・スパシシー・果実味などの好みに挑戦したいのなら、ほかの葡萄を試してみる。
赤のピノ、白のゲヴェルツは3000円を超すワインでないと美味しいものが少ない。
生産地
生産地はまず下記の4つの分類を覚えれば良い。ワインショップもこの分類で置いてある。尚、生産地とブドウはそれなりに相関がある。ピノならブルゴーニュ、カルベネ・ソーヴィニョンならカリフォルニアなど。
これは、そのブドウに合った地質(土壌・降水量・気温など)があるため。
・フランス
・イタリア
・それ以外のヨーロッパ
・ニューワールド(アメリカ・オーストラリア・チリ・南ア)
ここからさらに1レベルだけブレイクダウンすると大変になるので、幾つかだけピックアップして覚えるのがよい。
フランス・ボルドー、ブルゴーニュ：高級赤ワインの生産地。安いワインはハズレがち。予算3000円〜がおすすめ。打率2割？
フランス・シャブリ：正確にはブルゴーニュの中にあるのだが、それは置いといて。ドライで酸味の強い辛口白ワインの生産地。安いのはハズレも多い。打率3割？
イタリア：地ブドウが多く、地域(トスカーナやシチリアなど)毎に味の方向性が違う。安くて良い物が多く、南イタリア・シチリアおすすめ。
イタリア・サルデーニャ：私の独断と偏見からのチョイス地域(笑)。イタリアの膝の先にある島。ここの白ワインは8割方美味しい。あまり売ってないけど＞＜
ドイツ：リースリング≒甘いワインが多い。
アメリカ・カリフォルニア：わかりやすい味のワインが多い。2000〜3000円のものはハズレが少ない。
チリ：1000円以下の安くて美味しいワインが非常に多い。
上記の通り、最初はフランスは回避した方が良いと思う。イタリア・カリフォルニア・チリがオススメ。
ニュージー・オーストラリア・スペインはあまり飲んだことないのでノーコメント。
評価
ワインにはいくつかの固有の評価がある。楽天ランキングも役に立つ。参考になる評価指標は主に3つ。
・格付け：正確にはワインではなく土地の格付けだけど。イタリア；DOCG(最高)、DOC(良い)とついているのがお勧め。フランスはグランクリュとかあるけど、価格が数万するので覚えなくてOK。
・パーカー、スペクテイター：個人や雑誌の100点満点の評価。飲みやすさを知るために85点を参考にするのがお勧め。それ以上は評価側の好みの影響が強過ぎる。
・楽天ランキング：口コミを調べて、味の方向性を把握するのに役立つ。最初のころに安くておいしいワインを見つけるにも良い。
http://ranking.rakuten.co.jp/rnk/navi/g100317/
その他Tips
・自然派ワイン：保存料である酸化防止使っていなかったり、フィルターかけていなかったり、有機栽培だったり。酸化防止入っていないのは酸味の癖が強めなので、避けたほうが無難。・レストランのワインの価格：自分で買うのが3000円→お店のボトルだと6000円、グラスだと1200円。ボトルは2倍(小さい店だと3倍も)、グラスは0.4倍が相場。持ち込みは2000円が相場。
ワインで有名な店は保存状態=熟成・状態も良い。ボトルは720ml、グラスは120ml。
個人的な価格別オススメ
価格別にオススメを。殆ど白ワインしか飲まず、また超詳しいわけではないのでオススメが偏ってます。600〜900円のオーストラリア・イエローテール万歳！ ブドウの特徴が出ていてそれなりに美味しい。甘めが好きならイエローテール・モスカートも美味しい。
900円のサンタ・ヘレナ・シグロ・デ・オロ・ソーヴィニヨン・ブラン。さわやか/ドライ/飲みやすい白。予想通りのチリワイン。
http://www.asahibeer.co.jp/products/wine/brand/santa-helena/G4489.html
1300円で少し甘口だがドライなARAGOSTA。伊勢エビ白ワイン。イタリア・サルデーニャ産。
http://item.rakuten.co.jp/wine-takamura/10081637/#10081637
1800円でみずみずしくミネラルのあるPIERO MANCINI ヴェルメンティーノ ガッルーラ。伊勢丹新宿地下で2100円で買うのが手早い。イタリア・サルデーニャ産。
http://www.umaisake.co.jp/SHOP/wita0165.html
3500円で、ソーヴィニョン・ブランらしい味わいで飲みやすいフロッグス・リープ ソーヴィニョン・ブラン。カエルパッケージが可愛い。アメリカ・カリフォルニア。
http://item.rakuten.co.jp/esakiwine/1039403/#1039403
5000円で、PLANETA COMETA。蜂蜜のようにふくよかで官能的、芳醇白ワイン。みんな即席ワイン評論家になる一本(笑) イタリア・シチリア。
http://item.rakuten.co.jp/vindu268/1603398/
3万円出せるのなら、濃密なブドウの味わい/複雑な香り/飲みやすさ/超有名なオーパスワン2002。癖のない、万人受けするおいしい赤ワイン。自分の好みが明確なら別の癖のあるワインのほうがオススメ。アメリカ・カリフォルニア。
http://item.rakuten.co.jp/k-wine/sps_46/#sps_46
テクノロジストにおすすめ!
Java：1500円。フランスの白ワイン。さっぱりドライでまろやかな口当たり。飲みやすくておいしい。http://raresyu.com/products/detail.php?product_id=7
Silverstone・シャルドネ：2500円。美しいアルミ製品をつくるPCパーツメーカーSilverStoneと同名のワイン。シャルドネらしい、気品のあるドライな味。飲みやすい。カリフォルニア。
http://item.rakuten.co.jp/esakiwine/c/0000000294/
おまけ
ホワイトデーのプレゼントにフランスの梅酒もとい、プラムリキュールの「プルシア」がおすすめ。2000円くらい。香りが上品な香水っぽい感じ、品があるプラムの味わい、ボトルがかわいい、おフランス、ロックで手軽に飲める、度数そこそこと女子度ポイント高いです。
http://www.suntory.co.jp/wnb/prucia/
わっちにあげる予定は一切ないけどなー！ 爆 発 し ろ ！
今年は3人のシャル(IS・ミルキィ・Quartett!)と過ごすし！
