World Digger

ワインとかITとかとか。

3 評価「香×味」


ワインを評価するポイントは2つ、ワインの香りと味。それぞれ幾つかポイントがある。
香りと味は、高い赤ワインほど複雑性が増し、様々な要素を含むようになる(表現が長くなる)。


色は、グラスを横に少し傾けて2カ所チェックする。
チェックポイントは色調、濃度、透明度。
 中心部(ディスク)の色調表現:赤[ルビー、レンガ、ガーネット、マガボニー] 白[透明、緑がかった、琥珀色、ハチミツ]
 端の方(エッジ)の表現:中心部の色が[透明な・澄んだ・濃い・深い・濁った(良くないワイン)]など。高級赤ワインはディスクがレンガ、エッジがオレンジだとか。


香りは、空気を適度に混ぜながら(ワインを開けながら)チェックする。
全体的な傾向と、香りの種類、複雑さ、香りの由来(ブドウの香り、樽の香り、発酵・熟成の香り)で評価。
例えば「鮮烈なフレッシュ感。青リンゴ・ライチ・白い花のシンプルで溌剌とした香り。樽や熟成の香りはなし」。「超青リンゴ!」でも何の問題もない。
(オーストリアの特有のブドウ(グリュナー)を使った、オーストリア産の「グリューベ 2010」http://bit.ly/kdS3bO)


味は、空気を適度に混ぜながらチェックする。3000円くらいのワインからは、空気と触れさせるデキャンタージュで大きく味が変わる物もある。
評価するポイントは、「木目・調和・複雑さ・残糖・酸・アルコール度・タンニン・口当たり・バランス・フィニッシュ」。
例えば、「シルクのように滑らかな舌触り、濃厚で複雑なカシス・ブラックチェリー・僅かにチョコレートの味わい。果実味は強く、ほどよいタンニン。バランスは完全で、フィニッシュは長いながらも美しい」。
(カルベネ・ソーヴィニョンを中心とした、アメリカ・カリフォルニア産の「オーパス・ワン2002」http://bit.ly/iC8F1z)


自由記述だと難しいので、↓のようなテイスティングシートをカンニングしつつ飲むのが楽ちん。
http://tnishino.sakura.ne.jp/degustation/data/Tastingshet.pdf


余談:漫画「神の雫」の遠峰先生の感極まったコメント例。
「漆黒の闇を思わすディープパープル。
グラスからはユーカリの葉とミント。そして西洋と東洋が入り交じったような不思議な香りが立ちこめているが――、グラスの外からかいだだけではそれが敵意なのか友情なのかすらも判別としない。まるで峠の上から立ち上る――謎めいた狼煙だ。
なかば怖いもの見たさで、ひと口、口にする――。お おぉ・・・・・・お お・・・なんという巨大さ、なんという誇り高き人々、そのプライドを守るためなら命をも惜しまぬ激しさ、この大地に根付くマンパワーの原点、おぉ、私はもう一度嘆息を漏らす。このワインこそ―――赤銅色のそのたくましき横顔を思い浮かべる―――誇り高きネイティヴ・アメリカン
(カルベネ・ソーヴィニョン、アメリカ・カリフォルニア産「ハイツ・マーサーズ・ヴィンヤードカベルネ・ソーヴィニョン」http://bit.ly/jmZRCA)