趣味でフォトブックを作ったりしていると、「縦」写真の素材が足りなくなることが良くある。
カメラも人の目も人の手も横目線(?)なので、自然に写真を撮影するときは横に撮影することが多くなる。
しかし、僕の作るフォトブックや写真集などは、見開きでの見え方を考えてかA4縦の事が多く、ここで「あれ?縦写真無い? トリミングか・・・」となってしまう。
高解像度のデータのお陰で助かることも多いが、しかしやはり縦で撮影した写真と、横で撮影した写真を縦にトリミングしたのでは、具合が異なる。
最も、紙の媒体は一般的にはアウトプットを考えて撮影することが殆どだと思うので、間抜けな僕を除いた人はあまり困っていないかも知れない。
しかし、スマートフォンで見ることを考えるとどうだろう。
webを見るユーザーの70%以上がスマホでアクセスするようになった現在、SNSにアップロードされる写真は、必然縦向きが好ましくなる。
webがあれだけスマホファーストなデザインになったのに、カメラは未だにPCを想定してるのは時代遅れか、作業側の問題ではなかろうか。
SNSに少しでも綺麗な写真を上げようとしてデジカメを買っても、デジカメのアフォーダンスは横での撮影を導く。
写真を見るためにわざわざ画面を回転してくれるユーザーを期待するよりは、最初から縦の写真を撮影した方が良いだろう。
どの程度そこに需要があるかは分からないが、SONYにはそろそろハイエンドデジカメのRX100シリーズで、機能同等のバリエーションモデルとして縦撮影デフォルトモデルを出してみて欲しい。
スマホのUIをベースに、縦撮影での操作体系を構築し、もちろん画面上の各種情報等は回転に伴い回転するし、バリアングル液晶は縦に動き、電源オンや撮影は親指で行う。
そうしたインターフェースの変化が行われても、そろそろ良いんじゃ無いかなと思う。
で、僕はこれから、ここ2年くらいの写真を選定してフォトブックを作るわけだけど、やっぱり縦写真もっと撮影しておけばよかったなー、と嘆くわけです。