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ワインとかITとかとか。

2.1 フランス(格付け、生産地)

フランスのワインは格付けと生産地の2つで分類できる。




格付けは3種類あり、格の高い順に下記のようになっている。
・原産地呼称保護ワイン(AOP):アルザスなどの地方名を記した高級ワイン。高級になるほどラベルの記載が地域・村名と細かくなる。
ブルゴーニュはさらに畑名を記載・格付け(1stクリュ/プルミエクリュ・グランクリュ)し、ボルドーは特に良い畑(グラン・クリュ・クラッセ)に1〜5級+ブルジョア級といった格付けをする。
・地理的表示保護ワイン(IGP):生産地、ブドウの品種が限定された地酒。
・ヴァン・ド・ターブル:国内及びEU内のほかの国のワインをブレンドして造られる日常ワイン(ターブル=table)
//2010年までAOPAOCと呼ばれていた(定義がやや異なるが)。2010年以前のワインはまだまだ多いのでAOCという言い方だけは覚えた方が良い。




AOPを生産する特に有名な地域は7つあり、味わいに特徴がある。
ボルドー:ワインの女王と言われる地。赤は複数のブドウを使い色が濃く、タンニンが豊富で力強いものが多い。ソーテルヌ地区は極甘口の白ワインで有名。
ブルゴーニュ:ワインの王と言われる地。ピノノワールシャルドネなど単一種からワインが作られる。洗練された赤、ボリューム感のある辛口白。
・ロワール:辛口白〜貴腐ブドウの甘口白。ミュスカデ、ソーヴィニョン・ブランなど。
コート・デュ・ローヌ:シラーを使った力強い赤、ヴィオニエによる酸味と香りの白。
アルザスリースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノグリ、ミュスカなどの単一品種から作られる白。洗練〜ミネラル。
シャンパーニュピノ・ノワールシャルドネピノ・ムニエの3種のみからシャンパンを造る。
・ラングドック・ルション:温暖な気候を背景に、力強い赤や、マルサンヌを使ったあっさりした白などを造る。




ワイン名の読み方
例1:ルフレーヴ バタール・モンラッシェ 2009

フランスのブルゴーニュ地方の、コート=ドール地域南部の、ピュリニィ村とシャサーニュ村にある、バタール・モンラッシェという特級畑(グランクリュ)で、その所有者(ドメーヌ)のルフレーヴが2009年に生産したAOCワイン。
例2:シャトー デュクリュ・ボーカイユ 2005

フランスのボルドー地方の、メドック地域の、サンジュリアン村で作られる、第2級格付けのある畑を持つシャトー(葡萄畑所有・生産者)デュクリュ・ボーカイユが2005年に生産したAOCワイン。


ちなみに、AOPワインの超おおまかな値段としては地域名で2000円〜、村名で5000円〜、畑名で8000円〜、グランクリュ(ブルゴーニュ)/1級(ボルドー)格で2万円〜