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「“自称ワイン通”の死屍累々 #本当にあったワイン話」が死屍累々

twitterで #本当にあったワイン話 タグでなんかワイン知らない人を見下すようなtweetが大量に掲載されてる。ワイン好きがもっと増えて欲しい僕としては、こうした無知を嘲るような態度は全く好きになれない。
ワインが「嫌われる」原因の一つは、このようなクソ知識層による初心者イビリで、矮小な自尊心を満たすために、ワインという素晴らしい飲み物が嫌われて大変残念である。


一方で、間違った知識がさも正しいかのように伝わるのは良くないので、不適切な知識のtweet等については、突っ込みを入れたいと思います。
ええ、頭にブーメラン刺さってますよ!!!!


なお、分からなかったら素直にレストランやワインショップにいるソムリエに聞きましょう。
(ただソムリエも詳しい領域が人それぞれなので、当たり外れがあります)





熟成したムーラン・ナ・ヴァンがありますよね。
常時置いてないのは当然だけど、取り寄せしましょうか程度言えばいいのに。
写真は22年熟成したガメイで、美味しかったです。

追記:最近聞いた話だと、どうも熟成期間が60~80年くらい超えるとピノよりガメイの方が強いという話があり、1900~1920年代のガメイ飲んでみたい。







微妙なとこですが、ボジョレー・ヌーヴォーを寝かしている人もいますし、そうした思いつきをマジで言う人もいます。
ボジョレー・ヌーヴォー自体は数年年は寝かせても美味しいです(僕は今年も昨年のボジョレーとの飲み比べをします)。
それ以上は酢系統になることも。
赤坂見附のカーヴ・ド・ヴァンなどで、昨年のボジョレーを安く買えますよ(もう売り切れたかもだけど)
https://www.facebook.com/wineshop.cave.de.vin/

写真の2006は2013に飲みました。死んでた。。。








これも同じ。
そのカップルは昨夜熟成ボジョレーウーヴォーを飲んでいる可能性があります。









その美味しいワインの見分け方を知りたいのでは・・・?
なお正解は「美味しいワインを揃えているお店」を見つけることが第一歩です。
(≒店舗の温度・湿度が適切で、良い選球眼のソムリエが居るお店です)








ワインは20度以下(可能なら15度以下)で寝かさなければ状態が悪くなります。
ポメリーのブリュットも適切に寝かせれば味わいに厚みが出てきます(熟成シャンパーニュは好みが分かれるけど)。
なおこの問題が意味することとしては、ワインが置いてある場所が20度以上になるようなワイン売り場は腐った物を売っているのに等しいと言うことです。

写真は1979のマム コルドンルージュ(最新ビンテージだと5000円くらいの一番スタンダードなキュヴェ)。思ったよりフレッシュで、熟成の厚みとのバランスが良く美味しかったです。








ボージョレーはもちろんボージョレー・ヌーヴォー(新酒)の意味で使われており、その文脈としてはイタリアのノヴェッロを紹介するのが正解です。
https://www.aigtokyo.or.jp/?p=8568
新酒は何もボージョレーだけでなく、イタリア(ノヴェッロ)、オーストリア(ホイリゲ)、山梨ヌーヴォーなど色々あります。

写真はオーストリアの新酒・ホイリゲ(ツァーヘルさんが生産)。軽快で酸が美しいです。








ブルゴーニュの良い熟成ワインは極めて繊細なため、デキャンタされることによって過度に酸化してしまうことがあります(香りが減り・酸っぱくなる)。
僕の参加するワイン会でも、このワインはデキャンタするけどこのワインはしないなど、状態を見て適時判断します。
この文脈で「用意させといた」とあるのなら、熟成したブルゴーニュワインを事前に立てておいてもらった可能性があり、それをデキャンタされて怒るのは当然のことです。
ワイン代半額/無料にしろとクレームを付けても問題無いレベルです(といってもそんなことをしてしまうソムリエのレベルだと理解出来ないかもしれませんが)。

写真はデキャンタされたら・・・(ry








レストランならばまあギリギリないか、多少安くしてればあるかな、といったレベル。
ワインショップなら置いてあって当然のレベルです。
(なお銘柄としてはとりあえずE.ギガルのコート・デュ・ローヌ(定価2160円だけど、探せば1080円で買えるよ!)で)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/homeshop/8005-luc-0117.html











そんなお父様にはサン・マルツァーノ セッサンタアンニ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア(イタリアの踵で作ってる、めっちゃ濃厚な赤ワイン)がおすすめ!
このワイン、無駄にボトルが重くてなんとボトルだけで1.5kgと軽ワインボトルの4倍の重さです!!!
http://www.wine-veraison.com/item/2616_San_Marzano/
なお、基本的に高級ワインほど重いボトルを使っているので(ボトル価格が高いので)、ワイン福袋で良いワインを探すときは重さに注目するのが手です。
ただ、重いボトルがワインにとって良いかというと、大して意味が無いのでただのブランディングです。











カリフォルニアのブラン・ド・ブルー というスパークリングワインはブルーベリーエキスで色づけしている。
http://amzn.asia/388vVFq
サムシングブルー等でこれが売れてるのを目につけて甲州で作られたのがこちら(何で色づけしたかは不明だが、何故か香り付けにペパーミント使ってる)
http://novelty-goods.net/?pid=89850809
なおどちらも大して美味しくは(ry




なお、僕の昨年(2015)のお勧めワインとしてはこんな感じですが、こうしたことを書くとマウンティングとして嫌われますので、自戒を込めつつ日記投稿!!!!
http://d.hatena.ne.jp/nanoha3/20151231/1451565863