昨年作った痛風鍋のリクエストがあったので、今年はいろいろパワーアップさせて作ってみた。
昨年は、最初にすっぽん鍋を作って、それから痛風セット=白子あん肝牡蠣を入れていた。
ただスッポンが思ったよりも出汁が弱く、品良くまとまってるけどパンチが弱いなーというのが昨年の印象。
今年は、昆布出汁と鰹出汁を半々でベースを作った。
具材は痛風セットとネギ豆腐白菜。
築地に行き、牡蠣・海胆・蛤をいつもの3027神奈辰で購入。
そしてぶらぶら歩いてて2067山治で発見し、思わず購入したトラフグの白子。
kg18,000円と高かったけど、まあ店やデパ地下の価格を考えればめっちゃ安い。
鍋の前に仕込み。
アンキモはここのレシピを参考に。かなり上品なアンキモになったので、いいアンキモならもうすこし弱い処理でもいいかも。
https://ameblo.jp/tgdqy953/entry-11463287725.html
虎河豚の白子はここのレシピを参考に。これはいいレシピだった。
http://marusui.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-82f5.html
冬は手が凍える。
ミーティ・・・・・
さて、鍋とは言え最初に軽く食べたいので、まずは前菜盛り合わせを。
平目真砂和え、平目 塩酢橘、エンガワ、中トロ、海胆、タラコ昆布巻き、イクラ、細モズク。
平目真砂和えは本当に最高の料理の1つで、細切りにした平目・とびっこをぽん酢で和えるだけ。すばらしい。握りにしたこともあるが、そのままのほうが美味しかった。
海胆は今回はロシア産の小箱。2600円。甘みが深くて美味しい。
細もずくもお気に入りの料理で、もずくにも明確に格の違いがあると知らされる繊細さ。すばらしい。
生牡蠣(長崎産)はすばらしく身が詰まっていて良かった。今は北より西の方がいいとのことで。
続いては、そろそろ季節になりつつある蛤・千葉県産をお椀で。kg2000円。
ただ季節としてはまだ早かったようで、身は大きくなっていたが味わいはまだ弱かった。やはり3月か。
痛風鍋を準備中は適当にアンキモをつまんでもらい、熱燗リクエストを受ける。
そしてメインの痛風鍋。
最初は3点セット+頂上に虎河豚白子。
元々大粒な牡蠣だったが、加熱しても全く縮まずぷりっぷりで美味。
出汁も優しく、アンキモの深みが少し混じっていい具合。
アンキモは美味しいがやや上品すぎか。
鱈白子は加熱しすぎで反省。
虎河豚白子は頭がおかしい味がする。
次に、前日半額で買っておいたタラバガニをおもむろに投入・・・怒られました。
キッチン鋏で適当にカットして再投入。
食べるときのことを全く考えてなかったので、家にキッチンばさみがあり、かつ友人が蟹剥き名人で大変助かりました。
タラバの味わいもすばらしく、そして一度味わいリセットもできて良かった。
次に、鍋全体の写真は取り忘れたが虎河豚の白子を1人1本投入。
よく良い和食を褒める言葉で上品上品といわれるけど、個人的に好きな最上の和食の店は上品さがありながらも味わいに恐ろしいまでの強さがあり、主張というか生命力が非常に強い。
この白子もそうで、静かに広がる品の良い味わいながら、他の味をすべて飲み込む雪崩のような味わい。
後で海胆と合わせても海胆が負けた。
虎河豚の白子があるのならば、炙らないわけにはいかないので、かなり強めに炙り炙り。
さよなら、ミーティ・・・・・
それにしても、ガスバーナーじゃなくて炭火がほしいのー ゆるキャン△
具材を8割食べたので、ここでライス投入して雑炊に。
最初は普通の雑炊に。
次に卵を入れて卵雑炊に。
最後にすっぽんのスープを入れて、すっぽん激痛風卵雑炊に。すっぽんがかなりショウガがきいていて、いいアクセントになった。
米が終わったあとは麺。
そうめんを茹で、虎河豚白子をマッシュして、虎河豚白子素麺いくらがけに。
虎河豚白子の恐ろしいまでの粘り気とまろさ。いくら:素麺が1:1程度でようやくバランスがとれる味わい。すばらしい。
素麺1束(乾麺で50g)を4人で食べて、ちょうどの量という味の濃さがすごい。
デザートはアイスクリームやチョコやグランマルニエ150周年記念ボトルでさっぱりと。ところで、このグラスは昔シャンパーニュを飲むのにつかわれて使われていたクープグラスと呼ばれるグラスなのですが、全く香りがたたず、味が鋭くでるので、飲み物を飲むよりこうして小さな盛りつけに使う方が向いています。
日本酒をいろいろ持ち寄っていただけて、蓬莱泉、豊盃とミネラルの強い日本酒が真砂和えとマッチして大変すばらしかった。
さて、来年はどんな痛風鍋にするか。
からすみの大きいのを知り合いから買って、それでお茶漬けを皮切りに、色々としてみようかな。
なんにせよ、尿酸値には気をつけないと。