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ワインとかITとかとか。

高額所得者増税反対

所得税率6段階軸に・自民税調、5−40%で調整
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051201AT1E0100F01122005.html

つまり、現状より細分化することで低所得者の課税を減らし、高所得者の課税を増やす、ということ。
これでうれしいのは低所得者と、現在税率が変わる付近の所得者の人が税制が変わって税金が減った場合。
現在1800万以上の所得があり、37%納税している人はほぼ無条件で40%の所得税を払うことになるだろう。
これに加えて、住民税が10%あるので、所得の半分は国に持っていかれる(もちろん、控除額があるのでそこまで行かないが)。

現在の私自身はそこまで高額所得者ではないが(それでもこの3ヶ月で数十万の税金を納めている)、この課税方法には疑問を感じる。
まず、税金を使って、低額所得者を保護する、という考えには賛成できる。
しかし、累進課税を以って、その税金を高額所得者から徴収するという考えがインセンティブの点から納得できない。

・インセンティブからの観点
より働けば働くほど、重いペナルティ(税金)が与えられるのならば、ある程度の所得になった後は働く気がなくなるのではないか。
数年前にある知り合いの定年を越したご老人から「私は努力して仕事をし、社長になって、がんばって働いて財産を築いた。しかし、その財産のために高齢者に対するバスの運賃などの優待が受けられない。がんばった私がなぜこのような仕打ちを受けなければならないのか?」という愚痴を聞いたことがある。
金持ちの傲慢、吝嗇と考える人が多いだろうが、果たしてそれは本当に正しいのだろうか。

私が株をしていると知った人は、儲かったら奢って、と言ってくる。
一度それで昼食を奢ったことがあるが、2,3人で行く予定が7人にまで増えて、頭が痛くなった。
そこで、先日同様の質問に対して「なら損したら奢ってくれる?」と聞いたら、答えは当然のように「いや」だった。
日常の冗談だろうが、こちらには冗談ではない。
リスクをとって、損しないように勉強して、株を所持してるときにはガタガタブルブル震えて死にそうになりながら意思決定して得た利益を、ぽるかみぜーりあにくれてやりたくはないのである。

と、そんなことを思った今日の株の儲け:1100円
立会い外取引で3%ディスカウントで買った株を即時売却。
チキンとか言うな。