World Digger

ワインとかITとかとか。

ハイ・コンセプト

「ハイ・コンセプト」ダニエル・ピンク
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4837956661/250-3575459-7720239?v=glance&n=465392

(本書を読めば以下の説明にいくらかの誤謬が含まれていることを知るだろうが、説明しやすいので波の説明を用いる)
アルビン・トフラーによれば、農耕社会、産業社会、情報化社会の3つの波が現在までに起こった。
この本はなにが第4の波であり、それにどう対応するか、について書かれている。
筆者のいう第4の波とは「コンセプチュアル社会」であり、そこで必要とされる能力は「デザイン」「物語」「調和」「共感」「遊び」「生きがい」の6つである。
(これらの能力は情報化社会に必要とされた左脳的なものでなく、右脳的なものである)

このうち、デザインを除く5つについては(早いもので)4年前から思考の対象であったものなので、びっくりさんである。
物質的欠落がなくなり、それどころか過度に満たされれば(幸運なことに、現在私はこの状態である)、次に欠落を感じるようになるのが精神というのは当然の流れではないだろうか。
精神の欠落、飢餓をどう満たしていくのか、それが次の社会となる著者の主張は、私の個人的経験からして間違いなくあたっていると思う。

まー、マズローについての研究とその過程で識った数多の物語がそろそろ収束する場所を見つけつつある気がしてきた。
あーあ、結局はさ、シオンにたどり着くわけなのかな?

あ、現在IT関連会社に就職してる人には本書を蝶推奨。
バンガロールはこれからまだまだ発展しますしね。
…してくれないとインド株買ってる投資家としては泣けるけど。