World Digger

ワインとかITとかとか。

天才数学者エルデシュ

放浪の天才数学者エルデシュ (単行本)
http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E6%B5%AA%E3%81%AE%E5%A4%A9%E6%89%8D%E6%95%B0%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%A5-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%9B%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4794209509/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1231686290&sr=8-1

エルデシュではなく、アインシュタインによるハウエルの言葉になってしまうが、本書からの引用。
>>「わたしはショーペンハウエルの次の言葉を信じている。人や芸術や科学へ引きつけるもっとも強い動機の一つは、苦痛に満ちた未熟さと希望のない単調さを併せ持つ日常生活から,その人自身の移ろいやすい欲望の足かせから逃避できる、ということである。大いに抑制された人間の本質は、個人的な生活から、客観的認識と思考の世界へ逃避したいと願っている。」


数字は美しい。
計算は楽しい。

"数学こそが人生"を地でいった数学者、エルデシュの人物記録。
鞄に服とノートだけを詰め、世界中の数学者を訪問し、刺激を与え、1日19時間、83才になるまで数学を紐解いていくその生き方は数学同様美しい。

正直、彼のような生活をしたい。
せっかく営業中の頭を、アホ相手に使うのはいい加減うんざりだ。



/余録
こうした天才と、天才の育てる子供の話をみるたびに、親の責任の重さを痛感する。
殆どの場合、子供は親=教育者の想像内でしか育たない。
親が小学3年生は小学3年生の勉強で100点を取ればいいと考える限り、その子供は小学3年生の時は小学3年生にしかなれない。

多分、必要なのは
子供の好奇心と興味を満たすだけの幻想を教えること、子供自身が加速することができるようにすること、加速を支えること。
そのためにはどうすればいい?

最近年賀状をもらった高校の時の友達=もう2児の母から、幼稚園での子供/その親の話を聞いた。
ちょっとおかしな行動/発言をする子供の親は、やはり少しおかしいって。
それは親の責任だと思うが、だがその親の親は?
これも、蠱毒の事例かな。
客観性をもてない親、視野の狭い親の世界はあまりにも狭すぎる。
だが、それをどうすればいい?

や、しかし親と子供とその子供の話題は『彼氏彼女の事情』を思い出すね。