World Digger

ワインとかITとかとか。

世界の冷たい方程式

2008年も終わりということで、私らしく最後に憂鬱な話題を提供。

五〇〇億ドルでできること (単行本)
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%94%E3%80%87%E3%80%87%E5%84%84%E3%83%89%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8-%E3%83%93%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B0/dp/4862381170/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1230733479&sr=8-1


リアル世界の冷たい方程式。
コペンハーゲンコンセンサス=世界の大きな9つの問題を経済的(規模・コスト対効果)な面から評価。
1ドルでどんな人を救うかの計算。

地球温暖化対策
感染症対策
・内線対策
・教育欠如対策
・統治・政治腐敗対策
・飢餓と栄養不足対策
・人工・移住問題対策
・水策
・(保護産業への)補助金・貿易障壁

本書の結論として、優先順位の高い解決策は以下の4つ。
感染症HIVエイズの抑制
・飢餓と栄養不足=微量栄養素の供給
補助金と貿易障壁=貿易自由化
感染症マラリアの抑制

各問題についての記述レベルは浅く、各問題についての概要/論点インデックス程度でしかない。さっくり読める。
だからこそ、是非読んで、問題の存在自体を知っておいてほしい。

私は、会社のパーティーとかでビュッフェスタイルの食事をする時に、必ず飢餓問題と、いくつかの日本においては非日常的な問題=いくつかの国にとっては日常的な問題を思い出す。
世界はいつになったら、もっとましになる?



 ちなみに、この種の問題を題材にした小説として、オイレンシュピーゲル/スプライトシュピーゲルがあり、非常におすすめ。近未のミリオポリス=オーストリア・ウィーンの名前を変更を舞台に、テロリスト(貧困ムスリム/アフリカ貧困難民=先進国が背後で紛争操作/ナチズム=もといじめられっ子/紛争地域に派遣された元兵士)を相手に、”労働する権利”=高齢化社会に対応するために子供に与えられた”権利”を持つ子供達が身体を機械化(遺伝病=肉体腐敗/事故による損傷/テロによる損傷を機械で克服)して闘争する話です。
 “500億ドル”を読んであまり実感のわかない人は、Let’s try!

オイレンシュピーゲル スプライトシュピーゲル
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%83V%83%85%83s%81%5B%83Q%83%8B