2008年も終わりということで、私らしく最後に憂鬱な話題を提供。
リアル世界の冷たい方程式。
コペンハーゲンコンセンサス=世界の大きな9つの問題を経済的(規模・コスト対効果)な面から評価。
1ドルでどんな人を救うかの計算。
・地球温暖化対策
・感染症対策
・内線対策
・教育欠如対策
・統治・政治腐敗対策
・飢餓と栄養不足対策
・人工・移住問題対策
・水策
・(保護産業への)補助金・貿易障壁
本書の結論として、優先順位の高い解決策は以下の4つ。
・感染症=HIV・エイズの抑制
・飢餓と栄養不足=微量栄養素の供給
・補助金と貿易障壁=貿易自由化
・感染症=マラリアの抑制
各問題についての記述レベルは浅く、各問題についての概要/論点インデックス程度でしかない。さっくり読める。
だからこそ、是非読んで、問題の存在自体を知っておいてほしい。
私は、会社のパーティーとかでビュッフェスタイルの食事をする時に、必ず飢餓問題と、いくつかの日本においては非日常的な問題=いくつかの国にとっては日常的な問題を思い出す。
世界はいつになったら、もっとましになる?
ちなみに、この種の問題を題材にした小説として、オイレンシュピーゲル/スプライトシュピーゲルがあり、非常におすすめ。近未のミリオポリス=オーストリア・ウィーンの名前を変更を舞台に、テロリスト(貧困ムスリム/アフリカ貧困難民=先進国が背後で紛争操作/ナチズム=もといじめられっ子/紛争地域に派遣された元兵士)を相手に、”労働する権利”=高齢化社会に対応するために子供に与えられた”権利”を持つ子供達が身体を機械化(遺伝病=肉体腐敗/事故による損傷/テロによる損傷を機械で克服)して闘争する話です。
“500億ドル”を読んであまり実感のわかない人は、Let’s try!
オイレンシュピーゲル スプライトシュピーゲル
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%83V%83%85%83s%81%5B%83Q%83%8B