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ワインとかITとかとか。

ワインを65本ハンドキャリーで持って帰る方法

時々欧州に旅行に行くのだが、珍しいワインや日本で買うよりお得なワインが多く、大量にワインを買ってきたいと考えることが多かった。

別送で送る手もあるが、送料や温度管理の問題があり(完璧が保証されない)、買うワインの価格と信頼性を考えると不安がある。

そのため、今回のフランス旅行では色々準備をして大量にワインをハンドキャリーすることにし、結果として1人旅行で65本のワインのハンドキャリーに成功した。

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>前提

JALのグローバルクラブ入会済みでビジネスクラス以上の搭乗が必須となる。

https://www.jal.co.jp/inter/baggage/checked/

(ANAの場合はスーパーフライヤーズ+ファースト)

https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/premium/detail/priority-flight.html#section03

これで32kg*4個の荷物を預けることが可能になる。

 

もしくはエコノミーで追加料金払うか。

お預けのお手荷物 - JAL国際線

 JALだと1個2万円かな(32kgまでの範囲)。

いずれにせよJGCはほぼ必須。

 

 

>装備

キャリーバッグはホイール性能の良い4キャスターバッグが4つ必要となる。

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2つをまとめて片手づつで動かすシチュエーションが出てくるため、ホイール性能が極めて重要。

また、サイズについては60L以上で軽量なものが良い。

僕の場合は下記4つを使っている。

・Proteca 360T スーツケース オープンジッパータイプ 86リットル *2個

4.6kg H71(76)×W51(54)×D27(27) cm

・Proteca 360T スーツケース オープンジッパータイプ 63リットル *2個

3.9kg H60(65)×W45(48)×D27(27) cm

このキャリーバッグは、隙間に詰めることが容易な上、63リットルをちょうど86リットルに入れることが可能なので、行きは2つのバッグを持つだけで良くなる。マトリョーシカ方式。これが出来るとかなり楽になる。

このバッグだけで上手く買っても25万くらいかかるが、ワインの日仏差額を考えると楽勝で1回の旅行でペイできる。

 

キャリーバッグ以外にも140本分(2重で使う)のプチプチと、バッグ全体に敷くプチプチが必要。

 

 

 

また、ホテルの部屋等でバッグを固定するための鍵を持っておくことを推奨。

ワインが漏れた時をカバーする為のビニール袋は個人的には不要だと考えている。空港で割れたことを認識するのが家に帰ってからだと補償について手遅れになるので、割れたことが分かるようにしておく方が良い(もちろん割れないよう準備するのが前提)。

 

また、重量制限に引っかからないように、軽い体重計などを持っていくと良い。

 

 422 g

 

なお、2つのキャリーバッグをまとめるためのバンドを買いはしたが、結論としては不要だった。

そうしたシチュエーションが少ない上、バンドではコントロールが難しいので、ハンドルを伸ばして片手で2つ同時に握って移動するのが最良だった。



>行き

大きなバッグの中にミドルサイズのバッグを入れ、2つのバッグ+機内持込荷物で出発。

バッグのどちらに生活用品系を入れたかタグなどで目印をつけておくと便利。



>色々購入してから

ワインを好きなだけ好きなように購入して、ボトル毎に2重にプチプチに包み、空きスペースは服や段ボールを詰めて、スペースが空かないようにする。

基本的にスペースよりも重量の方が先に問題になるので、梱包材はどれだけあっても良い。

なお、シャンパーニュ等の木箱は重い物が多く邪魔なだけなので、現地で破棄することをお勧めしたい。

 

ある程度以上の重さになったら、バッグを運ぶときの移動は基本的にタクシーになる。

タクシーの運転手には少し多めにチップを渡すこと。

長距離ではTGV等での移動も可能で、実際にボーヌからパリまで4つのキャリーバッグを持ちながらTGVとタスシーで移動した(この時点での購入は48本程度)。

 

季節によってはホテル等の室温が高めなら窓を開けてキャリーバッグを冷たい環境にキープする必要がある。

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寝る時もこうしてカーテンの外側にバッグを置いてバリケードを作れば、いくらか温度を低く保つことができる。

 

空港では荷物を載せられる大きなカートを使うのが一番便利になる。

帰国時の荷物預けの際に、重量オーバーになっても大丈夫なように大きめの紙袋を持っておくと良い(そこに重量を減らすためにキャリーバッグから取り出した物を入れて、手荷物にする)。

 

ワインは購入する毎にエクセル等に品名・価格・容量・アルコール度数を記載しておく。

これは入国時の税関で必要になる(品名と価格は不要だが、どうせ必要になる)

 

なお、どこで購入すると良いアイテムがあり安いかは各自調べてみてください。

パリでも安い店はあります。

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>税関

ワイン1本あたり150円程度の税金を現金で払う必要がある。

65本だと3本免税で、合計9,300円とか。

まったくもってたいした金額では無い。

空港から自宅は当然だがタクシーで。

なんだかんだでタクシー代が色々かかるが、ワインの日仏差額を考えると全くたいしたことが無い金額なので、必要経費と割り切りましょう(旅行代やバッグ代も一瞬で償却できる)

 

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帰宅時のバッグはこんな感じ。

手荷物込みで合計140kgくらい。

ロードバイク用装備も持って行っているが、重量的にたいしたことないので本数には数本程度の影響しかない。

 

という感じで、大量にワインをハンドキャリーすると、なかなか買えないワインがお得に買えて大変素晴らしい。

さすがにある程度の筋力と体力は必要だが・・・