World Digger

ワインとかITとかとか。

持ち寄りワイン会で気をつけるポイント。

ワイン好きが3,4人も集まると、好きなワインや興味のあるワイン談義になり、じゃあ持ち寄って飲もうかという流れになる。
そうした時は実は色々気をつけなければいけないことがあるのだが、意外にこれが共有されていない。
自分が主催して反省したところや、上手くいったな、と思ったところ。
また参加者として参加して良かったところや悪かったところなどをまとめてみた。






ワインの決め方  



・完全自由持ちより形式よりは多少条件を出した方が面白い・統一感のある会になりやすい。
赤白泡甘の指定、価格がX万円以下、特定の地域や品種や特徴(冷涼、パワフル、樽、酸など)など。
あるブラインドワイン会でブルゴーニュ好きが集まった結果、誰一人としてブルゴーニュを持ってこず(正確には僕がサン・ブリのソーヴィニョンブランを持って行った)、ブルゴーニュっぽい他の地域のワインを持ってくるとくるという大惨事があり大変素晴らしい勉強になった。


・料理との優先順位を設定する。
ワインのテーマが先に決まっていて、お店やホストに料理の相談ができるのであれば、ワインを先に決めてそれから料理を決めるのが良い。
お店に持ち込むのなら、テーマに相応しいお店を選択する(イタリアワイン会でドイツ料理店を選ばない、ワインの格に相応しいお店を選ぶなど)。
料理が先に決まっているのであれば、その料理毎に参加者にワインの選択をしてもらうのが面白い(帆立のソテーに合わせたワインを1万円以下でお願いします、など。あえて赤白は指定しない方が面白い)。
料理も持ち寄りの場合、ワインと料理のセットで持ち寄ってきてもらうのが面白い。






料理について  



・事前に参加者のアレルギー・好き嫌いを確認


・お店の場合
ワインが先に決まっている場合、ワインリストやワインの特徴、そして料理予算を連絡して料理を決めてもらう。
基本的に完全固定したメニューにしてもらうのが良い。
既存メニュー・コースからのアレンジ、完全なオリジナル対応までお店・親密度・人数によって対応は大きく変わる。
シェフ指定という荒技すらある。


・個人宅の場合
ホストは調理にかかりすぎにならないように注意する。
カウンターキッチンは話しながらできて便利だが、料理の香りがワインの香りを阻害するのが問題。
事前に仕込んでおくことができ、提供直前に余り手のかからないメニュー(ローストビーフやスープなど)や、テーブルで話しながら調理の出来る料理(鮨)が良い。


・料理代について
お店でも個人宅でも、料理代についてはホストから事前にゲストに連絡しておく。






ゲスト  



・ワインは適切な温度で持って行く。
シャンパン・白ならかなり冷やして保冷剤多めに使って、赤なら10〜15度になるように持って行く。
温度を上げるのは容易だが、下げるには手間がかかることを認識しておく。


・澱のあるワインは事前に送付できないか相談する。
ワイン会3週間前にはワインを決めて澱の量をチェックする。
澱が一定以上あるのであれば、事前にワイン会会場に送付するか持って行き、立てて/パニエで保管を依頼できないか相談する。
50年以上熟成したワインや、自然派の一部や細かく浮きやすい澱が多いと、3週間ほど立てたほうが良い場合もある。


・当日は寄り道をせずにワインを持って行く。
振動や温度変化を最小限に抑えるために、寄り道せずにワインを持って行くのが良いです。
遅刻するとしても走ったりしないこと。


・友人家でのワイン会の場合、できればグラスの洗浄を手伝う
酔いすぎてグラスを割りそうな場合を除き、グラスの洗浄をある程度手伝った方が良い。
グラス1脚を洗うのには1,2分かかるため、人数とワインが多い場合は1〜2時間必要。
これが2人だと洗いと拭きを分担して半分の時間で終わらせることが出来る。






お店・ホスト  



・サーブをするための場所が必要
ワインを注いで回らなくて済むよう、ワインとグラスを並べておくためのサーブ台があると良い。


・サーブするためのソムリエ/ソムリエ役が1人以上必要
ワインの抜栓、注ぎ、グラスの配膳と1本につきそれなりに時間がかかるため、通常の料理のサービスとは別に人員が必要になる。
12人、ワイン10本のフレンチフルコースでは、ワインと料理を同時にサーブするために料理サーブ3人、ソムリエ2人の体制が組まれていたり。


・ワインの温度管理のための設備が必要
ワインの温度を適温に維持するために、シャンパンクーラー等が必要。
小技として、参加者が冷やすべきワインを常温で持ってきた場合、シャンパンクーラーで冷やすか(15分・やや付きっきり)、ラベルをぬらしても良いなら濡らしたキッチンペーパーでボトルを覆い冷凍庫に10〜15分入れる。
また、シャンパンが落ち着いていない場合はシャンパンを横にしてゆっくりクルクル回す。


・持ち込み本数に対応出来るだけのグラスを用意する。
特に比較しながら飲む場合は、可能であれば本数×人数分のグラスが必要。8人8本だったら64脚、それぞれのワインにあったグラスが必要となる。
最低でも1人2〜4脚は欲しい。
同じグラスを使い回す場合、できれば次のワインを注ぐ前に軽く水を入れて洗ってもらう。
お店がグラスの不足を断る場合は、そうしたワイン会を断るための方便の場合と、本当にグラスが足りない場合がある。
本当にグラスが足りない場合、グラスの持ち込みを提案しても良いし、お店にレンタルしてもらいその料金を払う方法もある。
http://www.globalwine.co.jp/shop/contents2/world_rental.aspx


・グラスが並ぶ場合のスペースの用意
グラスが多数並ぶ場合は、1人につき1.5人程度の広さが必要なので、スペースを多めに確保する。


・パニエを用意する
自然派ワイン・熟成ワインには澱がある可能性が高いため、パニエを最低1つは要しておく。
サーブ担当はパニエ抜栓も出来るように練習しておく。
ドロップストップも用意しておき、パニエをその場から動かさないようにして静かにサーブする。


・ブショネ用予備ワイン
ブショネ用の予備ワインを1,2本用意しておく。特にメインのワインがあるときはその予備を用意しておく。
予備を使った場合は会費を募るのが良い。


・お店に持ち込む場合のマナー
各ワインについて、お店がテイスティングする80ml程度は残してサーブしてもらうように伝えておく。
また色々便宜を図ってもらう場合は、お礼のワインをプレゼントする場合などもある。






持ち寄りワイン会に便利なお店  


持ち込み可能なお店では、ワイン持ち込み料は1500〜3000円かかるが、一部のレストランはありがたい価格設定をしている。


・ひらまつ系のレストラン(各地)
http://www.hiramatsu.co.jp/restaurant/
持ち込み料無料なのが素晴らしい。


・ラ ブラッスリー・シェ松尾 東急本店(渋谷)
http://chez-matsuo.co.jp/restaurant/tokyu/
地下のザ・ワインで買ったワインであれば1000円で持ち込み可能。
ザ・ワインの品揃えが素晴らしいので便利。


・持ち込み可能なお店など。このリストに掲載されていなくても、お願いすれば許可してもらえることが多い(人数・本数にもよる)。
http://www.byoclub.net/






オチ  


ちなみに今までで経験した最悪の持ち寄りワイン会は銀座の某天麩羅屋で開催されたワイン会(ゲストとして参加)。
色々な事情が積み重なった結果、ワインのあらゆるサーブをゲストである僕が殆ど行い、色々問題も起こり、その上納得できない金額の料理代を請求された。
この経験が今回の日記を書いた主な動機にもなっている。
それはそうとして、一品毎に味が異なる天麩羅・お鮨はマリアージュもサーブも極めて難しいので、相当通ってお店と仲良くし、事前打ち合わせをしっかりできない限りは絶対にお勧めできない。

プライムビデオで見るべきたった1つの至高のアニメ作品

Amazonビデオには様々なタイトルの作品が並ぶが、サムライチャンプルー弱虫ペダルやWUGや未確認で進行形ごちうさを後回しにしてでも見るべき作品がある。
それがこの2015年秋アニメの中では城下町のダンデライオンと並ぶ神アニメ、
だ ん ち が いだ!!!!!!





主人公と姉1人、妹3人の団地暮らし日常物!



登場人物紹介!


主人公、仲野晴輝。どうでもいい!



弟のお布団大好き夢月お姉ちゃん!!!!


ショートカット弥生!!!!


いたずら小悪魔羽月ちゃん!!!!!!


プリンセスデュランダル幼女咲月ちゃん!!!!!!



双子はいつもなかよしいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!

いやっほおおおおおおおおお!!!!!!!!!

5分アニメ故にテンポ良く見れて、しかもAmazonビデオの自動次のエピソード再生機能により連続視聴でテンションあがりまくり!!!!!



BDにはTV未放送の銭湯回が収録されている。最高ッ!!!!!!!!!!!!!

15万のワイン会最高ッ!最高ッ!最高ッ!

http://anond.hatelabo.jp/20150809140357
■高い食事ってなんなの

3行で  


・15万の食事は好奇心で食べに行く
・食べに行くというよりは、未知を経験しに行っている
・高い食事はシェフの人生を食べている
・増田の「コスパ」のパフォーマンスに未知は組み込まれているのか






高い食事について  


エンゲル係数がめちゃくちゃ高い生活をしているので、色々考えてしまうところ。
具体的な話をするのが面白いと思うので、昨年=2014年一番美味しかったワイン会、ロマネコンティ会について語りたい。
まずはワインと料理のメニューの紹介から。






〜ワイン〜

NV セロス・パジョン ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ・アヴィズ
1995 テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ


1995 ラモネ バタール・モンラッシェ
1996 ドメーヌ・ルフレーブ ビアンヴニュ バタール・モンラッシュ
1996 ドメーヌ・ルフレーヴ シュヴァリエ・モンラッシェ
2011 ラモネ シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ


1991 DRC ロマネ・コンティ
1999 フランソワ・ラマルシュ ラ・グランド・リュ
1986 ルイ・ラトゥール コルトン
1981 シャトー・マルゴー




〜料理〜
アミューズブーシュ
キャビアと毛ガニのサラダ仕立て ブリニ添え
蝦夷鮑のコンポート
蛤のジュにフレッシュハーブの香りを乗せて
リ・ド・ヴォーのムニエール リヴザルトのソース
舌平目のスフレ“クレオパトラ
新潟産青首鴨のロースト サンチュベールソースト リュフ風味
フルムダンベールの泡雪と白トリュフ
みかんのコンポートとハチミツのアイスクリーム ラビオリ仕立て
コーヒーとプティフール

(鮑)

(みかん)




〜お店〜
お店は銀座レカン。
現在休業中で、2017年に再開予定。
http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002444/




〜会費〜
ワイン・料理で15万円。
内、料理が確か3万円だったはず。




原価的な話をすると、上記10本のワインの小売価格合計が160万程度なので、参加人数で割るとほぼワインは原価で飲ませていただいている。
料理は3万円にしては凄まじく原価率の高い材料を使っている。原価率50〜60%くらいありそう(通常の原価率は20〜35%)。






どうして参加したのか  


ロマネコンティは以前2008年を飲んだことがあって、それは力強く精悍な方向性で非常に素晴らしかったが(艦コレの長門のイメージ)、その熟成した状態を飲んでみたかったため。
また、評判の良い銀座レカンの料理を一度食べてみたかったため。
つまるところ、今まで飲んだワインや料理以上の先が見たいという、興味と好奇心。






とはいえ食事に15万って馬鹿じゃないの?  


15万あれば色々な事が出来る。
ラップトップ新調したり、4kモニタ買ったり、エロゲ20本かったり、BD-BOX5タイトル買ったりできる。
105フルカーボンのロードバイクだって買えるし、1週間くらい海外旅行に行くこともできる。
半年分程度の書籍代にもなるし、はてなスターが25,600個も買える!


とはいえ、このワイン・料理の組み合わせで飲む機会・食べる機会はこのタイミングしかない。
いつものワイン会のメンバーで、今まで飲んだワインの経験を踏まえて飲み、話が出来る機会を逃がしたくない。
という一期一会の会なので、他の何かを全て後回しにしてでも参加したい会だった。






ワインと料理はどうだったか  


食事会から10ヶ月しか経ってないが、今でも鮮明に良かったワインや料理の味が思い出せる。




〜ワイン〜
まず第一に話さなくてはいけないことは、ロマネコンティは期待したほど美味しくなかったことだ。
香りは素晴らしく、ブーケやらラズベリーやら飲み物の域を超えたブルゴーニュワインのレベルだった。だが、残念ながら果実がやや弱く、酸も少し立っていたので、味わいはエレガントさを感じさせるものの線が細すぎて期待には達していなかった。
とはいえ、素晴らしいと絶賛していたメンバーもいて、グラスを交換して飲んで確認もしたので、ボトル内の飲む場所の問題(何杯目に注いだグラスを飲むか)だった。サーブ自体は完璧だったので、運の良さの問題だった。残念。


とはいえ、他のワインの中で素晴らしいワインはあった。
ラマルシュのグランリュの圧倒的で独自・妖艶な世界観、要素が完全に調和して静穏さを感じるラトゥールのコルトン、熟成感と果実味の均衡した熟成のピークに達していたマルゴー。
1度のワイン会で、こうした飲み物のレベルを超えたワインに複数本当たることは希だ。


こうした素晴らしいワインは、香りと味以上に概念を感じさせてくれる。
薬でもキメてるのかと受け止められる発言だが、残念ながらワインを飲んでいるだけだ。
眠っていて夢を見るときに、現実的でない抽象的な夢を見たときに感じるようなもの、それを芸術家が直接感じている概念をそのまま感じられるような経験をできるのが、ずば抜けて素晴らしいワインの特徴になる。
「完全な球体」というのは素晴らしいワインの感想として時々使われる言葉だが、実際そうした概念・イメージを感じるので、そうとしか言えないのだ。




〜料理〜
今までそれなりに色々な料理を食べていて、フレンチについてはモダンもクラシックも食べ歩いている。
そうした中で、このレカンの、つまり高良シェフの料理はクラシカルに分類されるが、味わいはモダンとクラシカルを融合させた高みにある味わいだった。
素材の力と、それをまとめるソースとセンスの全てがずば抜けている。


特に良かった料理の解説を。



キャビアと毛ガニのサラダ仕立て ブリニ添え
敷き詰められたキャビアの下に、毛蟹のサラダがある。
キャビアは1口で沢山食べる方が美味しいが、この料理は何度も山盛りのキャビアを食べることが出来る。
毛蟹の役割は素晴らしく、キャビアの味わいを包み込むような柔らかさを提供し、一体となっている。





・リ・ド・ヴォーのムニエール リヴザルトのソース
リ・ド・ヴォーは牛の胸腺(仔牛の時にだけある乳を消化する酵素の出る内蔵)。肉ではあるが、肉の要素を感じさせないふわっとした柔らかさで、まるでノドグロのような味わい。リヴザルトという甘口ワインの軽く泡立てられたソースが柔らかにリ・ド・ヴォーに染みこみ、途方もなく美味しい雲を食べているかのような気分になる。





・舌平目のスフレ“クレオパトラ
(恐らく)舌平目とオマール海老を組み合わせて蒸し、それをオーブンしてからソースをかけてバーナーしている(はず)。舌平目の強い白身魚の甘み、オマールの強い旨み、そしてバターと生クリームをふんだんに使ったコクと凝縮感のあるソースが口の中で圧倒的な広がりを見せ、しかし喉を過ぎるとまるでバターやクリームの重さなど存在しなかったかのようにふんわり消えていく。
全て強い食材を使っていて、味わいも複雑で重厚であるにも関わらず、恐ろしく軽やか。
この日の料理はどれも絶品だったが、その中でも1位をつけるならこの料理だった。





・新潟産青首鴨のロースト サンチュベールソース トリュフ風味
鉄砲ではなく網で捕った鴨(より状態が良い)をローストし、鴨の油と赤ワインからつくったソースをかけ、トリュフを添えたもの。鴨は通常の鴨より明かに美味しく、脂には甘みが、肉は野性味が溢れ、素材の生命力を感じる。





・フルムダンベールの泡雪と白トリュフ
パワーof食材だが、この合わせ方が素晴らしい。




こうした料理は極めて手が込んでいて、レシピの検討、素材の選定、調理、ワインとのマリアージュの調整と、膨大な変数をコントロールして作られている。
お店の力(調達力やワイン資産など)、シェフのセンスと経験が注ぎ込まれているのだ。


それはある意味では、シェフのセンスとこれまでの人生を食べている、とも言える。


個人的に高い食事は読書に似ていると感じている。
読書は作者が長い時間をかけて考えたものの結晶を味わう行為だと僕は考えていて、料理はそれと同じだ。
読書と違うのは、センスがある人が時間を重ねればそのレベルが着実に上がっていくところだ。
自分の行く店だと天麩羅屋の美かさがまさにそれで、70近い職人のおじい様が、恐らく20代から学んできた50年分の技術を注ぎ込んで天麩羅という概念を覆される天麩羅を作り上げる。
この天麩羅が2時間で1万円というのは、果たして高いのか安いのか、判断が付かない。
1食の値段としてはもちろん高いが、あの味わいの経験としては安いし、おじい様のそれまで積み上げてきた技術を考えると飛び抜けて安いと感じている。






15万の食事で何を得たのか  


まず第一に当初の興味と好奇心は満たされた。
次に、ロマネコンティの状態についての知識が深まり、次に飲むときはより精度高く美味しいものを飲めるようになった。
3つ目に、ラマルシュのグランリュというブルゴーニュグランクリュでも特異な世界観に出会うことができた。
4つ目に、美味しいフレンチを色々食べてきた中でも圧倒的にレベルの違う高良シェフの料理を味わうことが出来た(結果、モダンフレンチよりはグランメゾンを巡るようになった)。そしてそうした背景となるフランス料理の歴史やら調理にさらに興味をもった。
5つ目に、このワイン会のことを思い出すたびににやけて、iPadで写真を見返して味を思い出し幸せに包まれている。


また同じような金額の会があっても内容が良ければ食の探求のために行くううううううう!!!!!!







増田について  


正直なところ、レストランで出てくるような美味しいものには興味がない。うちの店のメニューで十分じゃん、と思っている。

興味がないのなら必要以上に批判しなければ良いと思うけど。



しかもレストランで食べようとすると、それなりに時間がかかってしまう。時間がもったいない。

栄養価を得るために食事をしているのではなく、喜びを得るために時間をかけて食事をするという価値観もある。



なんでこんな前時代的なものが未だに有り難られてるのか謎すぎる。

美食は昔からずっと続いている文化で、前時代的と言うよりは普遍的な文化だと思う。
現代的な文化、つまり何だ・・・? CPUのオーバークロックとかか? はそれはそれで面白いと思うけど、個人にとっての文化の優劣がその歴史によって評価されるのはおかしいと思う。
歴史がある文化は色々と素晴らしい要素を蓄積しているし、若い文化は鋭さが面白い。
そして高いワインや食事は、今まで長く蓄積したものを踏まえた上で、現代的な調理やセンスといったその先の物を追求しているから、歴史と若さの両方がある文化だと認識している。
(レカンはガストロノミーの店ではないけど)




思うに、増田はコスパのパフォーマンスの尺度を自分が既に認識するものだけに留めてしまっているのではないだろうか。
料理であれば未知の味わいや香り、何らかの概念や感情を想起させることがあり、それは一般的な食事の延長線上にはないものだ。
小説を読んで、この本のコスパが良い悪いと言わないような話に似ている。
もちろん小説同様に、こうした食事は生きるために必要な要素ではないが、それを追求して楽しんでいる人はいるのだ。


あまり時間とお金をかけたくなくて、ある程度未知の物を知りたいのなら、渋谷のお鮨屋さん・やじまに行って、ランチ3500円のコースを食べてみると良い(関東じゃなかったらごめんなさい)。
時間は10〜15分程度で終わるし、栄養や満腹以上のものがある。
(10分前でもいいから電話で要予約。店/店主に癖があるので合わないかもしれないけど。まあそこは仕方ない)
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13014691/
回転寿司に2,3回行くのと、やじまに1回行くのと、どっちが良いか行ってから考えてみて欲しい。






増田へのトラバやブコメについて  


高級レストランは空間を味わうものかな。
食事じゃない 雰囲気に金を払っている

高くて空間がいいだけで味がイマイチな店は確かにあるけど、そういう店ばかりじゃないから・・・
味も雰囲気もサービスも良くて価格に見合った店はある。
例えばモナリザ丸の内店とか(昼夜どちらでも一番高いメニュー推奨)。
http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13000302/



客層に金を払ってるんだよ。金持ちは下品で騒がしい貧乏人と一緒に飯なんて食いたくないから。

価格ではなく店のジャンルを選べば客層は変わるので、これは的外れの印象。
もちろん価格帯を上げれば客層は良くなるが、騒がしい人、カメラで撮影しまくる人などは時々見かける。
飲み屋の価格帯で行ける客層の良いフレンチとして、渋谷のラ・ブラッスリー シェ松尾を推したい。
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001926/
デリスコース+ワイン1杯で4000円程度。デパ地下B1でワイン買って持ち込めるのも素晴らしい。



「高い金出して飯を食う」って行為に高い金出してるんだよ

先日そういう考え方の人と食事に行ったが二度と行かない。
少なくとも自分の身の回りでは、こうした人間はごく僅かだし、いたとしても付き合わなくなっていく。
一方で、高い金額を出した食事をボロクソにけなすこともある。
あの天麩羅屋許さん・・・(前述の美かさとは別の店)






   


「僕が失った心が、君の中でまだ生きてる。それが君に必要であることも、僕が望んで君にそれをあげたのも分かってる。でも、もう、それしかないんだ。僕に残された本当の心は」
「悪夢を消したい。砂漠から出たいんだ。そのために僕は心を取り戻して、僕を砂漠に追いやった全てを壊してしまいたい」
「だから・・・・・・僕が君にあげた腎臓を、食べたい」

//冲方丁  オイレンシュピーゲル 03 参 Blue Murder






   


余談だけど、普段の食費は1日500〜1000円です。メリハリ大切。

4kモニタ導入

3行で  


東芝の43インチTVを4kモニタとして導入
・解像度と映像は良い感じ。Excelは1-106・A-BAまで表示。
GPUの問題でまだ30Hz駆動だけど、意外と大丈夫
・HDMI2.0規格がびっくりするくらい酷い







そもそも  


縦使用していたDellの30インチWQXGAが2枚とも熱で死んでしまったため、クアッドモニタ環境からデュアルモニタ環境になってしまって生産性の低下をけっこう感じていた。
4kモニタ導入に向けて我慢の時だとは感じていたのでしばらく我慢していたが、年度末でTVの価格が下がってきたのでポチることにした。
購入したのは東芝の43インチTV、REGZA 43J10X。

HDMI2.0入力端子しかないが、光沢パネルだけどそんなに強く映り込むわけでもなく、設定もそこそこPCフレンドリーで良い感じ。
色は細かく調節できて、画質もそこそこ良い。
冷却ファンの音(モニタ右上についている)はちょっと気になる。
HDMI2.0かつHDCP2.2対応端子が存在しないので、対応措置がない限り4k放送は劣化した状態でしか見れないと思う。この仕様まじでわけわからん。


インチ数を30前後ではなく43にしたのは、画面の綺麗さではなく作業のための画面の広さを求めていたから。






設置  


TV本体(スタンド含まず)は12kg程度しかないので、3008WFPより少し軽い。技術の進化素晴らしい。
VESAマウント200に対応しているので、
viewing(ヴューイング) VESA規格対応 薄型モニター TV 液晶テレビ用 壁掛け 金具 VMF3210S 15-32型対応 シルバー

を購入して、自宅のモニタアームのVESAマウント100に対応させる。
使い方が本来の壁掛け用途ではないのでちょっとネジ等は足りず、東急ハンズ
・M6*13*1.5 ゴムワッシャー
・M6*22*1.6 ワッシャー
・M4 ステンアイロンナット
を購入してきてこんな感じに接続。
(壁掛け金具からアーム金具にネジを刺してナットで固定、そのネジ頭分のスペースをゴムワッシャー・ワッシャーで埋めてTVに壁掛け金具を固定)









悪夢の規格HDMI2.0  


HDMI2.0規格のひどさと現状は、ただTVに接続するだけの家庭用規格とは思えないほど酷い状態にある。
要点だけ書いてもかなり多くなるが、


・HDMI2.0には転送速度が18Gbpsのフルスペックと10.2Gbpsのものがあり、表記に区別はない。
・そもそもHDMIのバージョン表記はHDMIコンソーシアムによって規制されてるから、それに従っているメーカーの場合、HDMIのバージョンはスペックを読まないとわからない。
・HDMI2.0(18Gbps)でなければ4K映像を完全に、つまり4K/60p/8bit/YUV444のデータ転送ができない。10.2では4K/60p/8bit/YUV420になる(画質が落ちる)。
・既に試験放送の始まっている4KTV放送のスペックは4k/60p/10bit/YUV420であり10.51GbpsのためHDMI2.0(10.2Gbps)では画質が劣化する。
・4KTV放送や将来発売するBDには著作権保護技術HDCP2.2への対応が必要だが、それに対応していないHDMI2.0端子もある
・HDMI2.0ケーブルは今の1.4対応ハイスピードケーブルで対応可能と公式にアナウンスがあるが、2.0は10.2Gbpsの規格もあり、1.4対応ケーブルの記載スペックは10.2Gbps対応であるため実際に18Gbps転送できるかは使わないと不明。なお光変換式の1.4対応ケーブルは2.0に対応出来ていない模様。2.0(18Gbps)に明確に対応したケーブルはモンスターケーブルが出しているが超高い。
・HDMI2.0出力を持つGPUは今のところnvidiaのGTX980,970,960の3つのみで、それなりに電力を食う。nvidiaのミドル以下は発売時期未定、ATIのR9 3XXシリーズは6月予定の噂だがリブランドなのでHDMI2.0が搭載されるかは不明。
Windowsのスケーリング機能は動作がまだ完全ではなく、CPU負荷も高い。
・SST/MSTのスケーラーの問題はDPの話なので関係ないっぽい。


という状態だ。
もうやだ。


ケーブル以外を詳細に説明した記事はこちら;
PCモニタの4K対応を考える
http://d.hatena.ne.jp/nanoha3/20141214/1418537881






現状の接続は30p  


現状はCPUの4770s内蔵GPU HD4600のHDMI1.4から4k/30pで接続している。
こういった
http://earth.nullschool.net/jp/#current/wind/isobaric/1000hPa/orthographic=-222.94,40.28,3000
60pで動くコンテンツだとさすがにカクカクするのが解るが、アニメを見てる分やスクロールする分には時々しか気にならない。
数ヶ月以内にGTX960を購入して60pにする予定だが、前述のようにケーブルの問題もあり、今あまり問題を感じていないのでちょっと買う気は弱くなってきている。。。







というわけで  


HDMI2.0の規格の闇を細々と確認することなく、安心して買うなら2016年頃が良いと思います。






それはそうと  


2015冬クールは銀髪ヒロインばかりで幸せすぎる。

ラップトップ HDD交換 VAIO E SVE15135CJ

VAIO Eシリーズ SVE15135CJ
http://kakaku.com/item/J0000005938/


速度低下やキーボードやタッチパッドのドライバが時々止まるといったソフト的な問題が発生していたので、SSDに交換&OS入れ直し。
全く使ってなかったVAIO CAREとかのVAIOプリインストールアプリはほぼ削除(というか入れなかった)。




元HDDはHGST HTS547575A9E384
http://kakaku.com/item/K0000156530/
交換SSDはCrucial MX100 2.5インチ内蔵型SSD 512GB SATAIII CT512MX100SSD1

2.5万ほど。512Gも安くなったなー


ついでに取り出したHDDをUSB3.0外付HDDにするために
Inateck 2.5インチ HDD外付けケース USB 3.0接続 9.5mm 7mm

を購入。






あらかじめネットで調べておいたが、HDDの交換は非常に簡単。
ネジは2+1+4本、普通の+ドライバーを2つのサイズ使用。
7.5mmのSSDだったが、特にスペーサー使うこともなく接続できる構造だった。




交換後にcmdからWinSATでパフォーマンスチェック。
4.8
5.9
6.6
6.2
6.9
4.9
4.8
0
4.8
TRUE
TRUE
8.15
となり、非常にディスクスコアが早くなった。
Win8.1HP・classic shell使用でデスクトップ表示まで12秒、安定までそこから+4秒といったところ。
シャットダウンでHDDランプが消えるのは5.5秒。
交換前は起動に2分とかだった覚えが。chrome起動も5秒とかかかってた。

2014年ワイン総括


あけましておめでとうございます  


2014年はワインの記事を見ていただいてありがとうございます。
この記事は年の瀬にあげようと思っていたのですが、様々なタスク(ミルキィや憑物語)が重なったため2015年度の日記となりました。


振り返ると、2014年は最高のワインに溺れ、ワインエキスパートに挑戦した年でした。
友人から誘われたワイン会に毎月参加しているのですが、そこで出てくるワインはブルゴーニュ古酒の最高レベルのものが中心でした。
以前はこうしたワインを飲む機会は年数回程度だったのですが、今は毎月飲むようになり満たされ、ワインに対する考え方に変化を及ぼしました。
そこから色々と行動を始めたのですが、またそれは別途。
ワインエキスパートは試験を舐めてかかり、2週間ほどしか勉強せずにいったら今年は難易度がぐっと上がり一歩手が届きませんでした。
勉強の中でいくらかの再発見があった物の、基本的にはワインの情報を知る勉強であり、ワインの美味しさからは乖離している印象です。
とはいえ、政治・地理・歴史・生物・語学の複合的な内容なので、それなりに面白いですし、ワインを知っていく手がかりとしてある程度は有効ですが。
試験は今年リベンジします。




各セクションの総括に入ります。
リストは美味しかった順に並んでいます。






ベストスパークリングもといシャンパーニュ  


熟成シャンパーニュの難しさを認識した年でした。
ピノとシャルドネが適度なバランスを持つことで、輪郭が保たれた完全性を感じる熟成をすること。
ブランドノワールの熟成は思ったよりも果実味が強くなるので、酸っぱさと熟成感の移行期間の見極めが重要なこと。
レゼルヴ・フォーイングランドは66年ときわめて古いシャンパーニュですが芯のあるミネラルが残っており、完熟したミカンやクリームがマーブルカラーのように混じり合った果実味を支えてました。
88ボランジェは完熟した梅酒のようなテイストになっており、ブルゴーニュ古酒以外で梅を感じたのは初めてでした。むにゅっとした印象。
90パルムドールは何本か飲んだのですが、この一本はピノの力強さがやや全面に出た好みのスタイルでした。



1966 エイドシック・ドライモノポール /レゼルヴ・フォーイングランド(シャンパーニュ)

1988 ボランジェ / ロゼ(シャンパーニュ)

1990 ニコラ・フィアット /キュヴェ・パルムドールシャンパーニュ
NV  ル・ノーブル / レ・ザヴァンチュール(シャンパーニュ)






ベスト赤ワイン  


やはり多くがブルゴーニュです。

ドーヴネの97マジシャンは今年飲んだワインの中で最も素晴らしいワインでした。
滑らかで吸い込まれるような透明度、果実の輝き、生き生きとした生命。19歳のバレリーナを連想しました。
というかこのリストのワインはどれもすさまじく美味しかったです。
DRC91コンティについては、永続性を感じて素晴らしかったのですが熟成が落ちはじめた印象があり、ロマネコンティに私が求める基準はクリアしていませんでした。
昨年の08は素晴らしかったので、果実が良く実った年を選んだ方が良さそうです。
ティボー10クロヴィジョは若いワインにもかかわらず概念を感じるレベルになっていました。年が良かったのかボトル差なのかは解らないですが、最高でした。




1997 ドメーヌ・ドーヴネ / マジ・シャンベルタン(ブルゴーニュ)

1999 アラン・ユドロ・ノエラ / リシュブール(ブルゴーニュ)

1999 フランソワ・ラマルシュ / ラ・グラン・リュ(ブルゴーニュ)

1982 ルイ・トラペ / シャンベルタン(ブルゴーニュ)

1986 ジョルジュ・ルーミエ / ミュジニー(ブルゴーニュ)

1995 DRC / リッシュブール(ブルゴーニュ)

1991 DRC / ロマネ・コンティ(ブルゴーニュ)

2010 ティボー・リジェベレール / クロ・ヴィジョ(ブルゴーニュ

1981 ヴェガ・シシリア / ウニコ(スペイン・リオハ)
2001 シャトーラヤス / シャトーヌフ・デュ・パプ(ローヌ)
1940 シャトー・ラトゥール
1978 モメサン / クロ・ヴィジョ(ブルゴーニュ
1989 シャプティエ / エルミタージュ(ローヌ)
1993 ハーランエステート(カリフォルニア)
1996 ルネ アンジェル / クロ・ヴィジョ(ブルゴーニュ
1981 シャトー・マルゴーボルドー
1961 シャトーマルゴー(ボルドー)
1976 ドメーヌ・フーリエ / シャンポール・ミュジニー(ブルゴーニュ
1986 シャトー・ローザンセグラ(ボルドー




若い赤ワイン  


特筆すべき2本を。



2009 アキロン(スペイン)

2009 城戸ワイナリー / プロジェクトK(日本・長野塩尻)


アキロンはグルナッシュ100%ですがSQNファイブシューターシラーと同様に極めてしなやかな美しさを持つ、グルナッシュを超えた味わいの一本でした。
今後料理やシーンに合わせて再度購入すると思います。
プロジェクトKは長野塩尻のワインで、ボルドーブレンド。価格は1万円程度で生産本数が少ないので抽選販売をしてますが、これがびっくりするほど美味しいです。
比較をするとボルドー5大シャトーセカンドワインかそれをやや上回る部分があるレベルで、日本のワインの可能性を感じられました。






ベスト白ワイン  


白ワインもトップはドーヴネです。
98レナルヴォーは極めて肉感的で張り詰めた酸と果実があり、陶酔するバランスでした。
07プラガーは相変わらずの極上の酸。このときは剣先イカの握りを塩スダチで合わせ、至福でした。
クロジョリエットはフランスの南西、ジュランソンの一本。白トリュフ大爆発という凄まじいスタイルです。



1998 ドメーヌ・ドーヴネ / ムルソー・レ・ナルヴォー(ブルゴーニュ)

2007 プラガー / リースリング ヴァックストゥム ボーデンシュタイン スマラクト(オーストリア

1989 クロ ジョリエット(フランス ジュランソン)






ベストデザートワイン  


去年も今年も1900年マディラが最高でした。
特にパンナコッタと合わせたときは笑いが止まらず、危険ドラッグを吸ってるようなありさまでした。
オレムスはトカイの狂気を感じる味わいで、脳に直接触れてくる強烈な甘さ、それを包み込む凄まじい酸の強さがありました。



1900 アデガ / マルムジー(ポルトガル

1999 オレムス /トカイエッセンシア(ハンガリー

1947 マサンドラ /カベルネソーヴィニョン ホワイトポート(ウクライナ)






結論  


2015年の目標は;
・ワイン会で引き続き極上ブルゴーニュシャンパーニュを飲むので、その理解を深めるようなテイスティングや地理の知識をつける
・より広範囲な国に手を伸ばす。カナダ、ブルガリアギリシャなど。
醸造過程を完全に理解する。これは日本酒も。2月に2週間ほどオーストリア・フランスのワイン旅行をするので。
・ワインの仕事することにしました。


では、今年も美味しいワインを飲みましょう!

今年良く撮れた写真18枚

機種はiPhone5SかX10かRX100M3。


木橋の歩道橋から



中島公園



モエレ沼公園



洞爺湖




ウインザーホテル



箱根のどっかの駅



ポールボギューズ代官山



オテル・ドゥ・ミクニ



吉澤



銀座レカン






MASA UEKI



ル・クラビエール有栖川



喜邑 (㐂邑)



近所のバーで


料理を撮影していると定番パターンでそれなりに撮影できてしまって型にはまりすぎになるので、来年はきちんと料理の表現したい形を汲み取って撮影できるようになりたい。
あと人物撮影のための条件をもっと詰める。