World Digger

ワインとかITとかとか。

最近読んだ本の感想

・GunslingerGirl Vol.8
引き続きぺトラの話。
ぺトラは普通に少女しているので、1期生との対比でまた鬱に・・・
次巻は2007Q4発売予定で、アンジェリカ主体の話になる模様。
100%陰鬱な展開の予感・・・アンジェ・・・・
「ある日突然失踪して私は行方を追った。彼女はなんと畑を耕していたよ」
「Pezzo di merda Alessandro! Non capisci un cazzo!!」

・鈍感力
最初の数ページはまともに読んだが、途中から飛ばし読みで読んで30分で読み終わった。
過敏/敏感ではなく、鈍感な方が生きやすいというのが著者の主張で、鈍感であれば仕事/恋愛/生活すべてうまくいくとアホなことを書き連ねている。
いや、確かに分かる部分はあるけど、身近な一例をすべてに拡大適用しているから論理性に欠ける。
女性がらみの話では、妥協と知らないふりで、一種の面従腹背スタイルで付き合おうって話。
それで満足いくならいいと思うけどさw 
過敏な人間としてはそんたおためごかしじゃ満足できないんだよねw
人間的にどうかと思うし。
性格って直すこともできるけど、それってどうなの?って人、私みたいに敏感な人には腹立たしい本だと思う。

海外に行った時の不潔力(鈍感力)には同意。
この辺は渡辺千賀さんのblogにも書いてあるが、不潔に強くないと海外で生活し辛い。
予算青天井で滞在するなら別だけど。

不潔に強い人間になるという強い覚悟
http://www.chikawatanabe.com/blog/2005/09/post_1.html

・カラ売り屋
マーケットの嫌われ者、カラ売り屋や、村おこし屋、再生屋、エマージングマーケット屋をテーマにした短編集。
空売りエマージングが特に面白かった。
カラ売りというのは単純に言うと株価が下がった分だけ利益になる取引方法のこと。
一般の証券会社や銀行は、たとえある企業の経営状態が悪化したとしても、その企業に融資していたり、株を持っていたり、手数料をもらっていた場合にはなかなか評価を下げることができない。
その結果、実際の企業価値と株価の間に乖離が発生する。
この乖離を利益にするのがカラ売りの美学である。
仕手筋が心理的にだまして利益を上げるのに対し、こちらは企業実態を暴露するのが美しい。
実際、ITバブルなど、バブルの時には相当怪しい企業が緩い証券市場に上場したりするので、そういったダメ企業の株価の是正はどこかに必要となってくる。
企業の財務諸表をなめるように見て、書かれていること、書かれていないことを考え、工場や工事現場などを実際に見て、それから投資を決めるスタイルはいつの時代も王道となる投資スタイルではないだろうか?