World Digger

ワインとかITとかとか。

最先と平均

最先と書くと、ゼノギアス思い出しますよね。
最先と最後(イヤサキとイヤハテ)。

まあ、それは置いておきまして、今日はなんだかテクノロジー話に興が乗ったので最近感じていることなどを一つ。

年を追うごとに、最先と平均の距離がどんどんかけ離れて行っている気がする。
たとえば、私の愛する金融の最先端は、もうわけわかんないことになってて、現代の錬金術師の巣窟なわけですが、昨年のビッグイベントとなったサブプライム問題のCDOなんかは、以前のAMITより2,3段ほど複雑で、巧妙につくられている。
構造自体は、例えば10個の投資不適格債権(格付けBとする)の債権者権利に優先順位付けして適格債を作り、そこからスクウェアしてさらに適格債をつくり、いつの間にかB*10がAAA*5+B*3+C*2になってる、みたいな。
そこにレバレッジ組み込んで細工して、作った人でもわからない人が出てきてる、みたいな。

で、最先ではこんな新しいものがあるのに、相変わらず銀行も個人も、大多数は株式ロングで、デリバティブという言葉が理解できず、相変わらず外貨の仕組み債や、株式の仕組み債の構造を理解できず(できないのに売るなw)、ブラックショールズと聞いただけで吐き気を覚え、「だからこの世界分散投資信託のに他部部部分についてヘッジするために、日経225miniをショートして、同時に225オプションでカバードプットしたうえで、コールは最寄OTMで1:0:4でレシオスプレッドを組むことで、上昇もヘッジしし、ついでに通貨オプションで為替リスクのヘッジを(ry」とでも話せば、たいていの担当者は外国人に会った時のような対応をしてくる。

あぁ、なんか話が思いっきり横にされたが、専門的に何かをやっている人がしょっちゅう感じる「専門分野の中の常識」と「一般常識の中での、その専門分野の常識」ってのが、年々かけ離れていますよね、と。
まぁ、原因はwebなり、天才&パラノイアだったりして、webを通じて1:nのnが莫大に増大した今日この頃、その最先の影響力も強まって、いつの間にかその分野は数人の神に支配されてしまう、とかとか。
で、平均(専門外)はそんな専門内の話に常に誰しもついていけるわけでなく、どんどん距離が離れていくーと。

まとめると、いわゆる学習の高速道路ができたおかげで、高速を走る人、走らない人の差が、より一層開くようになりましたよね、って、これってデジタルディバイドの話じゃんw
うわ、懐かしい言葉だけど、より実感。

ちなみに最先に走りすぎると会話できる友達が減るのがデメリット。
だからweb上の同好の士と一緒に集まって、web引きこもりネットワークが構築されるわけですな。

リアルで最先の同好の士を求めたい人は以下の場所へどうぞー、てな感じですか。
金融:シティかウォール街。住所的にはケイマンw
IT:シリコンバレー。でもweb上のほうが多分いい。
アニメ&ゲーム&HENTAI:アキバ
数学:MIT
スイーツ(笑):しらんw