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コードギアス反逆のルルーシュ R2小説最終巻

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN―4― (角川スニーカー文庫) (文庫) 岩佐 まもる (著)


ギアスR2の小説最終巻。


ギアスの小説は本編で説明が足りなかった部分を保管する要素が強く、本編で不明確だった以下のようなところが補足されている。
・若本がルルーシューとナナリーを特別扱いした理由/過去
・ナナリーのギアス的能力
・ナナリーが皇帝即位を決心するまで(TVのTURN19〜22ナナリーサイド)
・エピローグ詳細
ナナリーについての補足が多く、この最終巻読むとナナリーの評価が大きく変わることになるw


コードギアスルルーシュを見ていて思い出すのは、FFTで偽悪者を演じたディリータバハムートラグーン(小説版)で、望んで血まみれの世界征服をした皇帝サウザーの2人。
物語の中とはいえ、どうすることが正解なのか、一番良い結果にたどり着けるのか、判断が難しい。
スプライトシュピーゲルで出てくるTRPG、統一ゲームでは、世界統一委員会の設立がゴールの一つだったけど、それは本当に正解にたどり着く手段なのだろうか/正解といえる結果なのだろうか?
世界は、どうすればもっとましになる?


多分誰も書いていないと思うので余談としてバハムートラグーンについて書いておきたい。
このゲームの主人公の行動は、スコープを変えるとテロリズムと英雄譚の二種類になる。
世界というスコープで見ると、皇帝サウザーによる荒廃した国家の統一・世界平和(かなり紳士的な扱いで)に対し、反乱を起こし、反乱を望まぬ市民から略奪しながら滅んだ国家(カーナ)を復活させようとする主人公。ぶっちゃけ、完全にテロリスト。
カーナというスコープで見ると、滅んだ国家を再興するために、世界を武力で統一した皇帝サウザーを倒し、(例えヒロインがアレゲでも)国家復権に全力を注ぐ主人公。最後はカーナは再興して主人公は英雄に。
どっちの見方が正しいか、というよりは、どちらの方がより世界のためになったのか、て考えるほうがいいのかな?