World Digger

ワインとかITとかとか。

激動のマーケットニュースmemo

この1週間のマーケット周りの重要ニュースまとめ。
最近の速度は通常マーケットの3ヶ月=今のマーケットの1日。
この最前線っぷりはすさまじい。
ほんとに乱戦戦場状態。


<まとめ系>

ウォールストリートの歴史的1ヶ月
http://wallstny.exblog.jp/8669144/
>>投資銀行が用いていたレバレッジは、ヘッジファンドが用いるようなレベルも、大きく上回るものでした。

今回の流れの大きなポイントがきれいにまとめられている。
GSのレバレッジは確か30倍近くで、あり得ないレバレッジなんだよなー。

COLUMN-〔インサイト金融危機・世界景気後退の向こうに見える日本経済のシナリオ=Mスタンレー フェルドマン氏
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK017775120081015
>>怠慢シナリオでは、生産性の伸びが労働力低下を上回る幅が小さく、成長率は0.2%で、辛うじてプラス。浅瀬苦痛シナリオでは、生産性がさらに0.5%ポイント引き低い0.4%しかないので、労働力の0.7%減を埋め合わせられなく、成長率がマイナス0.3%になる。

もちろん、このシナリオで将来を想定すべき。
GDPは長期的にはゼロ〜マイナス成長になるかと。



<G7関係>
公的資金注入のG7協調、具体策乏しく株安・円高継続か
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34258220081012
>>日本の経験は、米国側に受け入れられたと思う

はははw 失敗政策を景気克服策と受け止められていないことを神に祈るしかないなw


焦点:欧米の公的資金注入策に懸念の声、不良債権の全体像見えず
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34382120081017
>> 各国が一斉に態勢を整えた巨額の公的資金注入策。準備した注入資金の規模を見ると、米国は2500億ドル(約25兆円)、英国は500億ポンド(約9兆円)、ドイツは800億ユーロ(約11兆2000億円)、フランスは400億ユーロ(約5兆6000億円)。米国と欧州で総額6000億ドルを超える規模となった。

今回の損失額(IMF推定は1兆ドル=甘い見積もり EUの損失が表面化することを考えるとおそらく4〜6兆ドル)を考えると雀の涙。
日本がlostDecadeの初期段階にやったことと同じ。
株価下落はまだまだ逝くよー 巫女巫女ナース!

【今週の債券】もみ合い、G7後も根強い金融不安−現金化の売り警戒 http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=aFsqzrqMF_GY&refer=commentary
>>景気懸念の一段の強まりが相場の支えとなるが、一方でリスク回避を背景とする投資家の保有資産の現金化の債券売りが圧迫要因となる見通し。

金利だけでは動かない債券相場。
現金化の動きを何らかの指標にした方がいいね。

G7:金融機関破たん回避へ断固たる措置−公的資金注入でも合意(5) http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aFXCUSeNca.A&refer=jp_home
>>行動計画は「われわれは必要かつ適切な場合には、マクロ経済政策上の手段を活用する」ことも表明した。中川財務金融相は「マクロ経済を含めてあらゆることをやる」と言明。白川総裁も「財政政策も金融政策も、いついかなる時でも、必要な時に、適切な時に行うという、政策当局としては当然の原則を、あらためてここであらためて確認している」と語った。

日銀砲以外なにもしてねーっしょw
やりたい対応案はあるんだろうけど、動けないんだローな-、と邪推してみる。



<個別>

シティグループ:7-9月は4四半期連続の赤字、評価損など響く(3)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=adVluotqjhVs&refer=jp_home
>>少なくとも132億ドル(約1兆3280億円)の信用損失や貸倒引当金、評価損が業績の重しとなった。
>>シティの北米クレジットカードローンの貸倒損失は3億1100万ドル増加したと明らかにした。同行はクレジットカードローンの貸倒引当金として4810億ドルを積み増した。
>>同行の資本力を示す中核自己資本のティア1比率は9月末時点に8.2%となり、6月時点の8.7%から低下した。2007年末は7.1%だった。

相変わらず想定されるよりも損失が小さい。
デ・レバレッジ損失に加え、実体経済の損失も追加。
ティア1は国際銀行であるなら8.0%が必要。
資本注入で維持できるレベルの金額かな−?


アルムニア欧州委員:金融危機の深刻さは1929年の世界大恐慌に類似
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aqpinrGRY.cI&refer=jp_home
>>現在起きている金融危機の影響が世界大恐慌時に類似したものになるとの認識を示した。

当時と現在の金融技術と、その影響による密結合を考えると1929超えるかもしれぬ。
1929の原因を早急に調べよう。


メリルリンチ:7−9月期51.5億ドルの赤字、5四半期連続(3)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=ana9LpIuzxgA&refer=jp_home
>>少なくとも135億ドル(約1兆360億円)の評価損が業績の重しとなっている。メリルは米銀バンク・オブ・アメリカBOA)への身売りが決定している。
>>保有している住宅ローン関連CDOの半分以上を清算し、額面306億ドル相当の資産を67億ドルで売却した。

死にたくなるようなCDOの処分額=21.9%。
で、CDSはいくらで処分できるのかな?

リーマン対象の金融派生商品CDS、残高の大部分損失の公算
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081011AT2M1100P11102008.html
>>破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズを対象にしたクレジット・デフォルト・スワップCDS)の清算価格が元本の8.625%に決まったと発表

うははw
まあ、ヘッジされてるから実体は不明だけど、破綻して8.625%だと、死にかけではどの程度で精算できるのか。
なんせ金融機関軒並み死にかけてるし。ビッグ3も。


米国債(10日):下落、金融システム救済で国債増発懸念(2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aWzre6EfFm2g&refer=jp_home
>>09年の財政赤字は2兆ドル近くもしくは国内総生産(GDP)の12.5%に相当する可能性があると述べた。これは 1983年に記録した過去最高の6%の2倍を超える水準だ。

で、だれが米国債買ってくれるの?
最近毎日入札連発してるけど、資金量にも限界があるわけで。



<その他系>

鉄鋼業界の排出枠取得5000万トン台に 12年度まで、試算の2割増
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081013AT1D1200D12102008.html
>>鉄鋼業界が二酸化炭素(CO2)排出削減目標を達成するため2012年度までに購入する排出枠の合計が、従来試算より2割程度増えて5000万トン台に乗る見通しになった。

1トン≒30EURだから、5000万トン*30*136=2040億円ですね☆
なんか取得費が安いけど、どんな計算してるのやらw
新日鐵(5401)の08.3純利益が3549億だから、まぁ、ふふふw


その他メモ
・日本の大手銀行システmは4σまでのリスクを考慮してリスク計量モデルを構築している。
→今回の下落は4σを超えるため、対応できていない。