World Digger

ワインとかITとかとか。

市場の最適化がその企業にとっての最良の答えとはならない

新卒入社試験の受験料制度導入について /ドワンゴ
http://info.dwango.co.jp/recruit/graduate/guideline01/index.html
入社試験有料化の次に来る危険なワナ /Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131202


ドワンゴの受験料制度で色々話が出てるし、提案元が色々書いてるけどそもそもの問題の腑分けが出来てないんじゃないかと思う。
受験料制度の目的は、応募者のフィルタリングをして採用プロセスを軽くすることにある。
ちきりん的には制限がなさ過ぎる市場の過剰流動性を抑えよう、そうすれば市場は最適化されるでしょって話。
だが、採用企業にとっての目的は市場の最適化ではなく、良い人材を採ることにあるのではないだろうか。


金の殆ど出ない鉱山でどれだけ冶金制度を高めても大して金が取れないように、重要なのは元々含まれる金の量だ。
つまり、ドワンゴにあまり興味がないけど優秀な人を色々な施策によって採用プールに入れることが、金の量を増やしておくことの方が重要ではなかろうか。
そして採用プロセスの中で会社の魅力をアッピールして採用につなげる(定着化する)ことの方が、どうでもいい応募者をふるい落とすより遙かに重要なのではないか。
要はこんな感じ;

※あまりにも適当に図を作ってるので、突っ込まないでくださいw


ということで、受験料制度でのフィルタリングはまあ良しとして(IT企業がこうしたアナログなやり方しか取れないことに疑問はあるが)、良い応募者を増やすための方策こそが、募集企業にとっては重要なのではないだろうか。
方法としては、色々考えられるが例えばこんなんとか。
X次試験まで通ったら〜
Amazonギフト券プレゼント、面接旅行に連れてく(バブル方式)
Appleの最新デバイスあげる(リンゴ信者ホイホイ)
・募集する分野の優秀な人と話す時間を作る(バフェットランチ方式)
ドワンゴの仕事を発注する(フリーランスホイホイ)
・独自製作の超限定ミクフィギュアあげる(優秀なエンジニアとフィギュアの数は比例する仮説)
・夏野さんのワインセラーから好きなワインを飲む(ヴォギュエ・特級ミュジニー・50年代と言おう。クリュッグクロダンボネ1995でも良い)
・朝の体操女子といっしょにとれーにんぐ(90分コース)
インセンティブ以外にも、接触回数増やすとか応募条件緩くするとかさー
実際にやるなら採用したいターゲットに何が欲しいかヒアリングして〜が良いと思うけど。




市場が非効率的であればあるほど、参加者には利益を出せる機会があるんだからさー、もっとオポチュニティを捕らえる仕組み考えようよ。
あと受験料制度で最初にフィルタリングすることで、より1人1人にフォーカスした採用プロセスとすることができ、選別・マッチング等々はやりやすくなると思う。やるかどうかは知らないけど。




GINZA()みたいなものを企画・開発しない優秀な人が採用されることを祈ります