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ワインとかITとかとか。

心理学者、強制収容所を体験する

「夜と霧」ヴィクトール・フランクル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622039702/sr=8-9/qid=1151721558/ref=sr_1_9/250-3575459-7720239?%5Fencoding=UTF8&s=gateway

タイトルの通り、心理学者が強制収容所(アウシュビッツ)での自らの生活をつづったノンフィクション。
発売は1947年。
「ハイ・コンセプト」でお勧めされていたので読んでみた。

感情の消滅、退行、危機的状況の中での救世主妄想、精神を支えるもの、解放後の反転衝動、離人症etc...
これらの状況と説明に驚くのではなく、納得できるあたり、私も相当歪んでいる。

アウシュビッツなどの写真を見て「酷い」と思う塀の「外側」に立つ人は、(消極的なものではあるが)その状況が幸せだと思う塀の「内側」にいる人がなぜそう感じるようになったか、それを知らなければ内側は「どう」だったのか、真には理解できないと思う。

フルメタル・ジャケット、時計仕掛けのオレンジに並んで、人間の精神をよく描いている作品でおすすめです。
フルメタ見て、オレンジ見て、バンドオブブラザーズ全10話ぶっ続けで見て、精神的に疲弊しきったところで読むのがお勧め。

さーて、これからシンドラーのリスト見るぞ〜