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ワインとかITとかとか。

今日、ホームレスになった

タイトル見て「とうとうか・・・」とか思った人、怒らないから正直に申告してくださいw
そして、将来本当にホームレスになったら、世話してくださいw

「今日、ホームレスになった」 増田 明利 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%80%81%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E2%80%9513%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E8%BB%A2%E8%90%BD%E4%BA%BA%E7%94%9F-%E5%A2%97%E7%94%B0-%E6%98%8E%E5%88%A9/dp/4289005144/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1204440868&sr=8-1

某オプションblogで紹介されていて、内容が気になったので買って、読んでみた。
いろいろな種類のサラリーマンや、ビルオーナーが人生から転落し、ホームレスになるまでの話。

正直なところ、幾分自業自得だとは思うが、おそらく責任の大部分は社会にあるのだろう。
多くのケースはバブルに事業拡大や、昇進して、その後失敗したり、リストラされている。
これは当時の社会に「今後はずっと景気が拡大する」「日経平均は4万円へ」「土地最強」といった価値観が蔓延していたからなので、仕方ないと言えばしかたない。
アルカイダのバカヤロウの人は、完全にアルカイダの責任だが。

誰だって景気がいい時は傲慢になり、不景気になった時のことを考えない。
想像力の問題と言えばそれまでだが、もう少し、将来に悲観的になってもいいのではないだろうか。
人生ずっと平穏に過ごせれる確率は、宝くじに当たる確率よりずっと高く、不幸のバリエーションは際限ないのである。
しかもこちらはクジをわざわざ買わなくても当選する確率がある。

年に1度、正月にでも今年の目標率ととともに、今年起こるかもしれない不幸リストを書き出し、よく想像する必要があるかもしれない。
ビジョナリーカンパニー2に出てきた経営者の人たちって、そんな人たちばかりだったし。

ちなみに、私は毎日不幸な想像しかしていない。
プット売りする場合は、どれだけ臆病でも臆病すぎることはないのだ(ところでこの和訳キモチワルイですよね)。
今日だって、かなり真剣に関東大震災とテロと隕石落下の心配をしている。


一点だけ、外資ファンドマネージャーの話には同情すべき点はない。
市場がブルの時にしか勝てないファンドマネージャーはいらない。
マーケットにおいては、ベアの時に利益を出すスキームを知らない本人に責任がある。
ま、当時は225と225先物の値段が1〜2%も開いていることがざらで、ソロモンが好き放題アーブしてたという完全に金融未発展状態だったらしいので、日本人金融マンの平均的な姿ではあるのだろうが。