World Digger

ワインとかITとかとか。

1.4 泡用ブドウ

よく間違われることだが、シャンパンとはフランスのシャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインのことである。
他の場所ではスプマンテ(イタリア)やカヴァ(スペイン)と呼ばれる。
この辺の面倒な呼称を回避して通ぶった言い方として「泡なにがあります?」って尋ね方がある。


スパークリングワインのブドウは、は赤ブドウのピノ・ノワールピノ・ムニエル、白ブドウのシャルドネ、モスカートなどがある。
スパークリングワインの作り方は4種類ある。




シャンパーニュ法(シャンパン・カヴァ)
瓶詰めした通常のスティル(非発泡)ワインに、糖分と酵母を加えて瓶内発酵(二次発酵)させる。
シャンパンを名乗るためには、1.シャンパーニュ地方の指定地区で生産し 2.ピノノワール・ピノムニエル・シャルドネの3種のブドウのみを使用し 3.シャンパーニュ製法で作る必要がある。


・シャルマー方式(スプマンテゼスト)
二次発酵を瓶内でなく、大きな密閉タンク内で行う。
シャンパーニュ方式よりもフレッシュ・フルーティーな味わいを作りやすい。


二酸化炭素吹き込み方式
スティルワインに炭酸を吹き込む。安価に製造できる。


・アンセストラル方式(ランブルスコ)
アルコール発酵が終了しきっていないスティルワインを、冷却するなどして発酵を減速させ、ブドウの糖分を残して瓶詰めする。
ブドウの糖分のアルコール発酵から、炭酸が発生する(糖分を加えていないので二次発酵ではない)。




なお、普通のスパークリングワインは年代を記載しない=NV(Non Vintage)。
これは、味を安定させるために複数年のブドウからつくられたワインを調合(アサンブラージュ)しているため。
高いスパークリングワインになると、ヴィンテージ物があり、年ごとに味が変わる。
写真はアンリオ・ミレジメ 1998。7000円くらい。