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ワインとかITとかとか。

0.1%の偉大さ

E-Tradeの取引量の多い株を見てみると、よく100円を割っているような低位株の銘柄がランキングしている。
イチヤ、なが多、シーマ、東理HDなど、まぁ知っている人は知っている危険な銘柄である。
こういった低位株の魅力は1円の変動が1%以上の変動になるので短期的に大きな利益を出せる可能性がある、というところにある。
しかし、同時にそれは1円の価格低下で1%以上の損失を生む、ということでもある。

こうしたハイリスク・ハイリターンの投資対象があるのに対し、ウルトラローリターン・ノーリスクの投資手法もある。
バイとセル、現物と先物などの価格の歪みを利用した裁定取引である。
たとえば、国債先物と現物。
国債の価格はブラックショールズモデルによって理論的に求めることができ、現実の価格も最終的にはその価格に収束する。
そのため、国債先物と現物をショートとロングを交えながら、裁定取引を行い、0.1〜0.3%の利益を抜くことができる。

そして、このわずか0.1%の利益を増幅させるのが、レバレッジと取引回数である。
先物は大体信用金の10倍の取引ができるので、現物とあわせてレバレッジは5.5倍。
0.1%の鞘抜きができる取引が週に1回はあるとして、年間約50回の取引。
で、0.1*5.5*50=27.5%となる。ここから取引コストが引かれたのが利益となるので、大体20%程度だろう。ブラックショールズモデルの勉強など、理論の勉強に時間がかかるものの、年間ほぼノーリスクで20%の利益があげられるのならば、いい投資ではないだろうか?

ちなみに伝説のファンドLTCMレバレッジ31倍でやっていたので、
82.5%-手数料という利回りが実現できていたはずだった。