World Digger

ワインとかITとかとか。

LTCMと東京タワー

この順番で小説読むあたりちょっと・・・と思わないでもない。

最強ヘッジファンドLTCMの興亡 (日経ビジネス人文庫
http://www.bk1.co.jp/product/2608475

オプション取引(正確にはボラティリティ・アーブ)の神集団、LTCMの興亡の話。
彼らの初期の取引は圧倒的に正しかったし、見習うべきものである。
IVは最終的に異常値から正常値に収束する。
なぜなら、IVはほぼ人間心理をそのまま投射したような指標であるからだ。
市場の平均心理が、ずっと恐慌状態であり続けることはない。
市場が暴落し続けたとしても、心理はその暴落になれてくる、IVが下がらなくなってくる。
そして、IVはいつか正常値に戻り、アービトラージャは莫大な利益を手にすることができる。
・・・・「ただし」その時まで資本金が足りているのなら。
つまりは、そういうことだ。


東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
http://www.bk1.co.jp/product/2560432

完全に家族が崩壊している私にとっては川の向こうの話なのだが、良い話だった。
読んでない人にはお勧め。映画は良かったと友人が言っていた。
で、家族、というか、人間関係は難しい。
コミュニケーションは経験知がものをいうことが多いので(ある程度の理論は存在するが、すくなくとも現在の私はそう感じている)、圧倒的にコミュニケーションの経験知が足りない私にとって、ただ会社で働くだけでもなかなか厳しい状態である。
LV5でロマリア行った感じ。なんとかならないことはないが、厳しい。
で、そのなかでも家族という極めて特異な形態、つまりその時点の感情や都合と基本的に関係なく、どこかで必ず一緒にいるような状態は、非常に難しい。
で、むつかしーむつかしーと、むーむー言っていてもどうしょうもならないので、最近は人付き合いをしているのだが。
それもまたむつかしい。
何が問題かは凡そ分かっていて、それを解決する方法もわかっているが、そうしたいと思うことが非常に少ない。